〔PHOTO〕Gettyimages

「韓国での事業展開」に、世界の有名企業が「リスク」を感じている理由

文在寅政権の政策とも関わっている

労働争議という問題

12月21日、韓国の中堅自動車メーカーである双竜(サンヨン)自動車が、裁判所に会社更生手続きを申請した。

同社が更生手続きに踏み切るのは2009年1月に次いで2回目だ。

その背景には、海外金融機関が債務返済期限の延長に応じなかったことがある(デフォルトの発生)。

世界的な低金利環境下であっても外銀勢が負担できないまでに同社のリスクは高まった。

双竜自動車の経営再建は難航するだろう。

双竜自動車の資金繰りを支援してきた政府系金融機関の韓国産業銀行(KDB)は同社のリスクに耐えられなくなり、インドの親会社に支援を求めた。

その一方で、親会社は支援よりも同社の売却を目指してきた。

しかし、買い手候補が見つからない。

自力での経営再建は容易ではない。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

そうした状況をもたらした最大の要因は労働争議だろう。

今後の展開を考えた際に気がかりなのが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が労働組合の支持を得てきたことだ。

文氏が労働組合の意向に反した政策を進めることは難しい。

今後、労働争議が激化する可能性は否定できない。

事業が行いやすい環境を求めて海外に逃避する企業は増え、韓国の経済格差などの問題は一段と深刻化する恐れがある。