知っている人は知っている…お金を増やすために必要な「たったひとつの数式」

億万長者になるのは簡単…とは?

貧困ばかりに目を奪われて

こんな説明をしたところで、「そんなのただの理屈じゃないか」と思うひともいるだろう。それでは次のようなデータはどうだろう。

スイスの金融機関クレディ・スイスが発表している「世界の富裕層レポート」によると、全世界には4680万人のミリオネアがおり、この20年間で世界の富が爆発的に拡大したことがわかる。

 

アメリカのミリオネアは1900万人で、すべて世帯主として概算すると、総世帯数1億2858万に対して14・7%、6〜7世帯に1世帯はミリオネアになる。以下、主要先進国をミリオネア世帯比率で並べると、イギリス(ミリオネア250万人/世帯数2782万)は9%で11世帯に1世帯、フランス(200万人/2828万世帯)が7%で14世帯に1世帯、ドイツ(220万人/4080万世帯)が5・4%、日本(300万人/5700万世帯)が5%で20世帯に1世帯だ。経済格差の拡大で貧困が社会問題になっているが、その一方で、億万長者がどこにでもいる世界に私たちは生きている。

もうひとつ目を引くのは、アメリカのミリオネアが2000年の750万人から1900万人へと2・5倍になったように、調査の対象となった国では日本を除くすべての国でこの20年間にミリオネアが大きく増えていることだ。

高度経済成長の中国で億万長者が続々と誕生したのは当然としても、それほど経済成長率が高いわけでもないヨーロッパ諸国でもミリオネアの伸び率はきわめて高い。

これがトマ・ピケティ(『21世紀の資本』みすず書房)のいう「資産効果」で、株式(金融資産)と不動産(実物資産)の価値(とりわけ主要都市のマイホームの評価額)が大きく上がったことを示している。日本だけミリオネアの伸び率が低いのは、超低金利、株価低迷、不動産価格の下落によって富裕層が「資産効果」を享受できなかったからだろう。

その結果日本人は、「貧困」にばかり目を奪われて、世界で起きている「富の爆発」というもうひとつの側面をうまく理解できないでいる。ゆたかな先進国では、スタンリーのいうように、億万長者はあなたの隣にいるのだ。

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