台湾にも吹き荒れる『鬼滅の刃』旋風

2001年に公開され、今年12月20日時点で興行収入総額311億円となった宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』。歴史的興行収入金額の記録更新を目前に控えたのが『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』だ。日本同様に、鬼滅旋風が吹き荒れて各種記録を更新し続けているのが、台湾である。

劇場版の公開が台湾で始まったのは、10月30日のことだ。公開わずか10日にして、日本アニメとしては1位の興行収入を誇っていた『君の名は。』を抜き去ると、17日で今年の年間興行収入1位を獲得。さらに、それまでアニメ映画として歴代1位の興行収入記録を持つ『アナと雪の女王』の興行収入までも超えた。公開直後から、ほかの作品とは文字通りの桁違いの興行収入になっている。

台北市内の劇場入り口に貼られた劇場版のポスター。キャッチコピーは当然、中国語(撮影筆者)

最新の統計によると、台湾興行収入が5億5,800万元(約19億5300万円)を突破。台湾の歴代興行収入では、2009年に公開された『アバター』が11億元(約38.5億円)でトップを走っており、この記録には及びそうにないものの、12月31日からは劇場版鬼滅の4DX版の公開が始まることもあって、総合ランキング10位以内も視野に入ってきた。

劇場だけではない。台湾のNetflixでも、アニメが今年のランキング総合3位を獲得したという。こう振り返ってみても、勢いは日本に負けてはいない。

12月18日、その熱狂の一端を象徴するニュースが伝えられた。盗撮である。公開直後の早い段階から問題視されていたが、相次ぐ盗撮によって、別の作品の公開が延期される事態も起きている。

こうなってくるとやはり気になるのが、「なぜ鬼滅が台湾でここまでの人気になったのか」、そして「台湾で次に来る作品は何か」である。アニメのプロに話を聞くことにした。