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# 自己啓発

晩年に成功する人生の必勝法「負け続けても最後に勝てればいい」

マクド、KFC創業者も、ワシントンも

人生は1年ではなく80年くらいある

私が子供の頃は、年末や正月というのは一大イベントで大忙しであった。大掃除や各種行事はもちろん、三が日(あるいは7日まで)小売店が休むのは当たり前であった。コンビニの24時間年中無休営業も普及していなかったから、年末の買い出しで大量に食糧を買い込んでおかないと、正月の間に飢え死にしかねなかったのだ……

逆に、銀行を始めとする金融機関は大みそか31日まで営業していた。コンピュータの普及していない時代に年末の繁忙な業務をこなすのが難しかったこともあり、「銀行員は『テレビで除夜の鐘が鳴る』までに帰宅できれば上出来だ」と言われたほどだ。

よく考えれば、年末という特定の時期にドタバタする必要もないと思うのだが、1年という区切りをつけて『過去の1年を清算し、次の新たな1年に踏み出す』ことは決して悪いことではないと思う。

3大会連続でマラソンのオリンピック日本代表として出場した君原健二氏は「私は42.195キロを走ろうとは考えないんです。いつもスタートしたら『あの電柱まで走ったらやめよう』とだけ考えるんです。そして、その電柱にたどり着いたら、また『あの電柱まで頑張ろう』と考えることを繰り返すのです。すると、いつの間にかゴールに着いているのです」と述べている。

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非常に含蓄のある言葉だが「人生も小さな積み重ねでできている」といえよう。

私も、次の電柱までの1年を「あそこまで走ろう」と考えながら概ね60回(幼児の時の記憶は定かではない……)繰り返してきたが、次の電柱までの1年が満足できるものであったことは、数えるほどしかない。

1年という期間だけを考えれば負け続けであったと言える。しかし60年の人生を振り返ってみると「意外にうまくいっている」ような気もする。

兵法では、「緒戦で勝つよりも『戦争』で勝つべきだ」ということがよく言われる。つまり個々の戦闘(合戦)で勝利しても、最終的に相手のとの「戦争」に勝てなければ意味がないということだ。

米国の初代大統領であり、独立軍総司令官であったジョージ・ワシントンが好例だろう。彼は強大な英国軍に農民の寄せ集め集団であった独立軍を率いて挑んだが、結果は3勝6敗だと言われる。しかしながら「米国独立」という戦争の目的は見事に達成した。

 

つまり、1年という戦闘に負け続けていても概ね80年ある人生に勝利することは十分可能なのである。

むしろ、1年の戦闘で調子よく勝ち続けたおかげで、人生という戦争に惨敗した人をよく見かける。