映画『鬼滅の刃』、韓国で公開延期に

日本で大ヒットを記録している映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。10月16日の日本公開から約2ヶ月後の12月10日に韓国でも劇場公開が予定されていたが、12月1日になって急遽、輸入会社より「新型コロナウイルス感染症の感染増加の影響により、予定していた公開日を変更することになった」と発表があった。

すでに台湾や香港などでは劇場公開され、台湾では初動の興行収入が『アナと雪の女王2』『君の名は。』の記録を超えただけに、韓国でもヒットが期待されたが、残念ながら現段階でも公開の目処が立たないでいる。

漫画『鬼滅の刃』は韓国でも21巻まで翻訳・出版されており、日本で『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』がコロナ渦にもかかわらず大ヒットを記録していることは報道されている。特に、韓国でも熱狂的なファンも多いあの『千と千尋の神隠し』の日本歴代興行収入記録1位を塗り替える勢いであることも伝えられ、「千と千尋を超えるほどの勢いの作品とはどんなものか?」と韓国のアニメファンの期待も高まっていたところだっただけに、残念がる声も少なくない。

軒並み延期された12月公開映画

しかし、公開が延期されたのは、実は『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』だけではない。韓国ではそれまで1日100人台だった新規感染者が11月下旬頃から徐々に増加しはじめ、12月1日には500人台を突破したことにより、公開予定だった映画は軒並み延期を余儀なくされることになった。特に年末ということもあり、コン・ユとパク・ボゴムが主演する『徐福』といった国内の注目作品はもちろん、ロバート・デ・ニーロ主演のコメディ映画『ザ・ウォー・ウィズ・グランパ』や、ディズニー&ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』など、海外の話題作の公開も多く予定されていた。

韓国の場合、今回の11月末から12月頭にかけてのように、感染者数の動向にあわせて、数日にして防疫対策(社会的距離の確保レベル)の変更が行われることが多い。今回も週末に突然、年末までの3週間の社会的距離の確保のレベルを2段階から最高警戒レベルの一歩手前となる2.5段階まで引き上げられることが決定され、首都圏は「部分的ロックダウン」となり、映画館も夜21時以降の営業が禁止となった。

防疫対策が始まってからは、映画館の座席は1つおきでしか座れないようになっている〔PHOTO〕筆者提供

このように、誰も事前に状況を予想することができないため、作品によってはすでに俳優たちがバラエティ番組などに映画の番宣で一通り出演したあとに、突然公開延期となってしまったケースも少なくない。