2021.01.16
# 本 # エンタメ

明石家さんまが「神対応」を続けられる「これだけの理由」

さんま研究家が本人の意思を凌駕するまで

「俺、自分の歴史とか嫌いなこと知ってるやろ。これ、読めへんで」

明石家さんまの半生を綴った『メルマ旬報』の原稿を渡すと、本人はこう呟いた。表情は柔和だったが、その言葉だけが心の重荷となっていた――。

書籍『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』(新潮社)が話題を呼んでいる。さんまのファンであるエムカク氏が、27年に渡って蓄積した膨大なデータを元に書き上げた一冊だ。

さんまは東京でレギュラー番組を持ち始めた1980年に『ビッグな気分―いくつもの夜を超えて』(集英社)を上梓して以来、自伝を発売していない。吉本興業には、複数の出版社から何度もオファーが来ていたが、実現には至らなかった。「自分の気持ちは、自分のしゃべりで伝える」という強固な意思があったからだ。

一体、エムカク氏はどのようにして明石家さんまの信念を飛び越えたのだろうか。

 

さんまの「神対応」

20歳の1993年、その魅力に取り憑かれ、ラジオやテレビでの発言を全て書き留めるようになると、さんまを生で見たいという欲が湧いてきた。翌年、『ヤングタウン』(MBSラジオ)で大阪に訪れる日を知り、新大阪駅で出待ちをした。

「新幹線の改札から出てきて、自分の目の前をスッーと通って行きはりました。すっごい顔が小さくて、カッコええなと思った記憶があります。オーラに圧倒されて、話し掛けることはできませんでした」

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