「サウナの聖地」とも言われる静岡・しきじ/筆者撮影
# サウナ

2020年、コロナで到来した「サウナブーム」を読み解く、5つのトレンド

レディースデイの増加が意味すること

若者のレジャースポット化が一気に進んだ

さまざまなレジャーや旅行が規制されるなか、2020年は空前の「サウナブーム」だったと言える。次から次へと新形態のサウナ施設がオープンし、ネットの口コミが多いサウナは連日満員の賑わいを見せた。

密室のなか長時間滞在するのが前提の入浴施設だが、サウナがクラスター感染の発生源になったという報道は今のところ見かけない。もちろん施設のスタッフの入念な感染対策あってこそのことだが、外出に何かと制限がかかる現在、サウナに新たな憩いを見出す人は多いのではないだろうか。

サウナの本場・フィンランドでは、日没が早いこともあり、皆早々に仕事を切り上げてサウナへ向かう。サウナ室と屋外での外気浴を延々繰り返し、3時間は当たり前のように滞在する。

フィンランド・ラヤポルティサウナ/筆者撮影
 

一方、日本では、サウナに長く滞在するというよりも、充実した休憩室や食堂、カプセルホテルに併設されている場所も多く、テーマパークで一日中過ごす感覚でいる人も多い(サウナの聖地とされる「しきじ」の常連客は、朝から夕方までサウナと水風呂の往復を休憩挟みつつ何十セットも繰り返すと聞く)。

20年ほど前に「スーパー銭湯ブーム」が起こったときのように、誰でも長く過ごせるサウナでいられるよう、大幅なリニューアルに取り組んでいる店舗も増えた。今年カフェスペースがリニューアルされた両国「江戸遊」が一例だ。

ともかく2020年のサウナは、「中高年紳士たちの娯楽」から「若者のレジャースポット」へ、大きくシフトした年であったことは間違いない。そのことを踏まえ、特に今年顕著だったサウナ業界の5つのトレンドを振り返ってみたい。

トレンド1・「レディースデー」の増加

月1回程度、男性専用施設が「レディースデー」と称し、女性限定のイベントを開催することが、以前よりも明らかに増えた。その代表例が、都内でも屈指の人気サウナ・錦糸町「ニューウイング」。数年前から女性限定の貸切イベントは開催されていたが、数ヶ月間隔で実施されるようになったのは今年に入ってからだ。