“飲む点滴”と呼ばれる
「甘酒」は栄養たっぷり

麹を日常的に摂る物として、もうひとつおすすめしたいのが甘酒です。米麹と米と水だけで作れる、日本の素晴らしい食べ物のひとつです。甘酒は“飲む点滴”とも呼ばれ、栄養が詰まった素晴らしい飲み物だ、という認識が広まってきましたね。

『麹親子の発酵はすごい!』より。イラスト:中根ゆたか 
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甘酒を強く勧めたい理由は、単に栄養がある、というだけでなく、これが自然の甘みの食べ物だという点です。そこが重要です。最近の食べ物や飲み物には、合成の甘味料が使われ過ぎています。異性化糖やアスパルテーム(※1)という甘味料などは、すべて化学的に合成された甘みです。 アスパルテームの方は、自然界に存在しない甘みです。しかし、“カロリーゼロ”や“ダイエット○○○”と名前の付くような物によく使われています。

そういう甘みの何が良くないかというと、腸内環境のバランスを崩していってしまう点です。異性化糖もアスパルテームも他の栄養素のように分解できず、そのままの形で吸収されたり、吸収されてもブドウ糖のようにエネルギーとして燃焼して使われることなく、そのまま体内に残り続けるなどの特徴があります。これらを摂り続けていると、自然界に存在せず分解もできない物質を分解しようと、それに特化した腸内細菌がどんどん増えていき、腸内細菌バランスを崩すことにつながるのです。

※1 アミノ酸の一種、アスパラギン酸とフェニルアラニンを結合して作られる、甘みを感じさせる物質。厚生労働省の定める指定添加物リストに入っていて、1日の摂取許容量は約2gに設定されている。