# マヂカルラブリー # エンタメ # M-1

M-1グランプリ、午後8時40分に起きた「革命」に気づいていますか?

そのとき、もう引き返せなくなった
堀井 憲一郎 プロフィール

最後の「ウエストランド」は、喋りだしてふつうの設定だったのがわかったところで、(不倫したいのでマッチングアプリをやっていると言ったところで)、気持ちは離れていった。なぜか消化試合認定をしてしまって、かなり気の毒な空気になっていった。

あれはすべったとか、浮いているという前に「もう、これ、消化試合だよな(彼らが決勝に進むことはないよね)」という空気になっていたという問題だとおもう。
会話が噛み合う漫才だとわかった時点で、ああ、これではひっくり返せないだろうな、とおもってしまったのである。

 

世界は変わってしまった

午後7時23分から始まった決戦は、8時40分すぎに空気が変わってしまい、残りの出場者がとても苦しい戦いになった。

誰がどうしたということでもない(おいでやすとマヂカルが空気を荒らしたともいえるが、その出順や、受け方は、彼らだけで作りだしたものではない)。

午後8時の「見取り図」のツッコミの派手さに心を奪われたころから変わり始め(それでもこのあたりはまだふつうの漫才を見るつもりだった)、8時15分に「おいでやすこが」の絶叫のツッコミを聞いたときに何かの変化に気がつき、8時30分ころの「マヂカルラブリー」の、喋りのない不条理な展開で大笑いしてしまったことで、世界は変わってしまったのだ。

このファイナル進出三組の漫才は、どれも会話が成り立っていない。

不条理さで見せる漫才であり、それこそダウンタウンの松本が本格化させたスタイルである。松本以降はそれを肯定するのはわかるが、「松本以前」であるオール巨人、上沼恵美子もそれを認めていたことが、決定的だったとおもう。

この二人は、何かしら、今年の採点に期するところがあるのかもしれない。

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