2020.12.24
# 新型コロナウイルス

「コロナ変異種」も確認されたイタリア、いよいよ「試練のクリスマス」が始まる!

「クリスマスは権利だ」という人も…
鈴木 圭 プロフィール

試練のクリスマスはこれから

イタリアではクリスマスを前にして、コロナウイルス検査の予約が殺到しているという。その理由は、祖父母と共にクリスマスを過ごすためだ。自分が陽性でないことが確認できれば、高齢の親とも安心してテーブルを囲むことができる。さらに、21日以降は州をまたぐ移動ができなくなるため、それ以前に多くの人がクリスマス帰省を済ませたというニュースもある。

日本人の目からすると「そこまでするか」と感じる部分もあるが、イタリア人にとってクリスマスは外すことのできない大切なイベントだ。特に帰省は大都市から地方へ感染を広げかねない行為だが、クリスマスのためなら「そこまでする」人も決して少なくない。

こうした動きを牽制するためか、コンテ首相は12月18日夜に記者会見を行い、クリスマスを含む年末年始にもロックダウンを行うことを発表した。

イタリアのジュゼッペ・コンテ首相(12月3日)/Photo by Gettyimages
 

12月21日以降は州をまたぐ移動は禁止。さらに12月24〜27日、12月31日〜1月3日、1月5〜6日はイタリア全土でレッドゾーン相当の規制がかけられる。クリスマスと年明けに加え、1月6日のエピファーニャと呼ばれるイタリアの祝日前後の外出を禁止することで、感染拡大を抑える狙いだ。一部では「クリスマスは権利だ」とロックダウンに反対する声もあるが、経済を止めずに感染拡大を止める政策としては、十分に納得感がある。

経済をできる限り止めずに、しかし感染拡大は止めないといけない。ただでさえ難しい問題に加え、クリスマスは人の移動に拍車をかける。政府としては薄氷の上を目隠しで進むような気持ちだろう。年明けに感染者数のグラフはどのようなカーブを描くことになるのか、依然として気の抜けない状況が続いている。

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