2020.12.24
# 新型コロナウイルス

「コロナ変異種」も確認されたイタリア、いよいよ「試練のクリスマス」が始まる!

「クリスマスは権利だ」という人も…
鈴木 圭 プロフィール

この背景にあるのは、言うまでもなく「クリスマス」だ。

カトリック教徒の多いイタリア人にとって、クリスマスは一年でいちばん大切なイベントである。普段は遠くで働く人も実家に戻り、友人や家族、恋人たちと近況を報告し合う。25日には親戚一同が集まり大きなテーブルを囲み、一日中飲み食いしながらクリスマスを祝う。12月は友人でも親戚でも会えばプレゼントを交換し、食事する機会も増える。商店にとってもレストランにとっても、大きなかき入れ時だ。クリスマス商戦の規模は、我々日本人が考えるよりずっと大きい。

2019年のイタリアのクリスマスの様子(アルベロベッロ市街)/Photo by Gettyimages
 

イタリア政府はロックダウンに入る直前の10月27日に「回復令(デクレート・リストリ)」と名付けた経済支援策を打ち出した。感染対策により影響を受ける産業に対する給付金の支給や、休業中の従業員に対する給与補助などを定めたパッケージだが、必ずしも十分な支援とはいえない面もある。ロックダウン直前にはミラノやトリノ、ナポリなどの大都市で数百人から数千人規模の抗議デモが行われ、警察と衝突する騒ぎになった。

ロックダウンを行うには休業を強いられる企業や商店に対する補償が必要だが、政府の財源にも限りがある。可能な限り自分たちの力でなんとかしてほしいというのが本音だろう。感染状況がまだ十分に落ち着いていない中で、早々にロックダウンを解除した政府の政策には、クリスマス商戦への期待が見え隠れする。

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