光陽オリエントジャパン株式会社プロダクト事業部HPより

世界一の「ブラック企業」を目指す“事業部長”の正体とは!?

驚きの素材メーカーがあった
WEBページに堂々と書かれた『ブラック企業』の文字。しかも世界一のブラック企業を目指していると中期経営計画にまで掲げている……。

企業ブログでは、世界一の黒さを目指したクルマを乗り回したり、黒い塗料についての超マニアックな研究報告を掲載したりと、黒に対する異様なまでのこだわりが独自の世界観を放って迫力満点(しかもプラモデルを真っ黒に塗って黒さ比較をしていたり、細かいところまでマニアックで、書いているブログ主自身がとても楽しそうにしている)。

この人はいったい何者なのか……。半端ない熱量に圧倒されて、ブログ主の鉄平さんに取材を申し込むと、自らが立ち上げた事業部で製品開発、販売宣伝までこなすマルチマンということが判明。ものづくりが持っている本来の面白さを追い求めたらこうなったとのこと。

この人絶対すごい人! というわけで、世界一のブラック企業の仕掛人、その名も「内面反射と戦う会社!」光吸収素材メーカー光陽オリエントジャパン株式会社プロダクト事業部のブログの中の人、鉄平さんこと清藤鉄平さんに突撃してきました!
光陽オリエントジャパン株式会社プロダクト事業部の清藤鉄平さん

ものづくりの楽しさを余すことなく伝えたい!

——本日は取材の時間をいただきありがとうございます。ブログがあまりに面白くて来てしまいました。黒にかける想いや製品のお話、そして鉄平さんご自身のことを色々教えてください! まず、そもそも御社は何をされている会社なのですか?

弊社は元々は、カメラ内部などに使う、光吸収素材のメーカーです。極細発砲のポリウレタンシートで、厚さ0.22mmと驚異的な薄さながら、可視光から赤外領域まで安定した光吸収効果を得られることから、光学機器やカメラの内部に反射予防として貼ったり、暗室壁面の反射抑制などに使われています。

——プロダクト事業部として会社HPから独立したWEBページはとてもインパクト大ですね。

はい、2018年に事業部として立ち上げ、黒に特化したビジネスとして尖らせるために「世界一のブラック企業になる」という目標を掲げて今日に至ります。立ち上げ当初は、とにかく自分が思う「面白いモノづくり」がしたい一心でした。

——どんなものを創ってこられたのですか?

もともと会社が持っていた内面反射を抑える黒いシート、「ファインシャット」シリーズの「SP」をさらに改良して黒くした「極(きわみ)」は渾身の出来です。また、「真っ黒」を追求して生まれた塗料「黒色無双」も2020年5月に発表し、おかげさまでかなりの話題となりました。

その他、素材として売るだけではなく用途提案も行っていて、カメラのレンズフードに「ファインシャット」を使用した、レンズフードの機能改善キットといったものなんかもあります。

黒色無双を使って塗装されたフィギュア。黒の違いは一目瞭然
可視光だけではなく、近赤外光を吸収するという特性をもつ、ファインシャットシリーズ。モデルはもちろん、鉄平さん
光陽オリエントジャパンの製品カタログ。当然、全部黒

——本当に黒一色ですね!その道の人にとても重宝されそうなものばかりです! ところで、鉄平さんは、開発から宣伝までいろいろこなされているそうですね?

なんでも屋ですね(笑)なにせ自分が立ち上げたもので。開発、営業、広告宣伝、そして出荷作業もメンバーと一緒にやっています。ブログの執筆はもちろん、チラシのデザインも自分でやっています。

——ブログの執筆だけでも大変なのに、YouTubeの動画も実験動画みたいで面白いし、その上チラシのデザインもされているとは、多才ですね!

広告も製品開発と同じで、ものづくりです。開発担当者が広告も作ることで、リアルに伝えられると思うんです。デザインは素人ですが、レイアウトが多少変であっても自分で面白がって作っているものの方が、見てくれた人に伝わると思って作成しています。そこが楽しくもありますね。

——確かに我々も、ブログから発せられる何とも言えないオモシロオーラに引き寄せられて取材を申し込みました。

プロダクト事業部は「ものづくりを通した喜びをお客様に伝えたい」それが一番の想いです。製品自体の面白さだけでなく、製造・販売までのすべての過程にものづくりの面白さがあるんですよね。なのでとにかくそれを表現したいと思っていて。伝わってこうしてきてくださっているのはうれしいです。

おっさんずボレロ:おっさんでも、黒い技術に刺激されて、ついついクリエイターになってしまうというテーマで作られた動画

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