提供:アウディジャパン

環境先進国ドイツを拠点とするアウディが発表した電気自動車「Audi e-tron」。環境負荷を限りなく減らした、次世代モビリティがもたらすものとは? これまでの自動車産業のあり方を変える、サステナブルな取り組みを紹介します。

目指すのは、地球と人に寄り添う車。

アウディが考える、
サステナブルな自動車産業。

「自動車産業によって生まれる環境負荷をひとつひとつ改善していく」。アウディが掲げるこの目標はシンプルかつ、本質的だ。

自動車は20世紀に飛躍的に産業化が進んだが、生産時や使用時、さらには廃棄する時にも、膨大な量のエネルギーを消費してしまう。アウディは自動車メーカーとして、そのすべてのタイミングでカーボンフットプリントを減らす責任があると考え、一台の車が生まれてから廃車となるまでのライフサイクル全体を俯瞰した上で、再利用や再循環を見越したものづくりをするサーキュラーエコノミーを目指している。

そんなアウディの取り組みの軸となっているのが電気自動車の製造。2025年までに30種類の電動化モデルを生み出すという目標を掲げ、2018年にはその皮切りとなるアウディ史上初の電気自動車「Audi e-tron」を発表した。日本でも2020年にお披露目され、販売がスタートしている。

従来の電気自動車で問題となっていたのは、1回の充電で走行できる距離。電気自動車は長距離走行には向かないというイメージがあったが、e-tronに搭載されている2基のモーターのシステム最大出力は300キロワット。駆動用バッテリーは95キロワット時のエネルギー容量を誇り、1回の満充電によって405キロメートルもの距離を走行できるようになった(カタログ値)。

十数年前までは“未来の乗り物”というイメージが強かった電気自動車も、こうした技術革新によってより現実的な存在に。日本でも電気自動車のための急速充電ステーションが次々と整備されており、アウディが掲げるもうひとつの目標「2025年までに販売台数の約40%を電動化モデルにする」という数値にもリアリティが感じられる。

電気自動車は走行時のCO2を削減してくれる頼もしい存在だが、アウディはその電気自動車を生産する過程でも、様々な工夫によってカーボンフットプリントを減らそうとしている。例えば、工場におけるアルミニウムの使い方を再考。アルミニウムはアウディのあらゆるモデルに欠かせない重要な素材だが、アルミニウムそのものを製造するときに、鉄などを製造するのに比べて大量のエネルギーが必要となってしまう。つまり、車を生産するためにアルミニウムを発注すると、結果として、その分だけ地球にCO2を排出することになってしまうのだ。

そこでアウディが考えたのは、アルミニウム板を製造するサプライヤーと密に連携を取ること。型抜き後に出る端材を製造元に戻し、溶かして板状にしたものを、再び納品してもらっている。「アルミニウム クローズドループ」と名付けられたこのシステムによって資源を無駄なく活用できるのだ。

こうしたサプライチェーンを巻き込んだ取り組みは、アルミニウム以外にも多岐に亘っている。もちろん、生産に用いる資源すべてを導入時に厳密にチェック。よりCO2を排出しない素材を、より労働環境が健全な工場から手配するように徹底している。

“環境負荷をひとつひとつ改善する”とはまさにこうしたアクションのこと。生産工程を丹念に見直し、技術改善や関係する企業との相談で解決できる点を洗い出す。そうした取り組みが合わさることで大きなインパクトを生み、ベルギーのブリュッセル工場では年間のCO2排出量を最大4万トン削減することに成功。

電気自動車はバッテリーに使用するリチウムの調達や加工によって、ガソリン車を生産するときよりもエネルギーコストが高いとされてきたが、e-tronを生産するブリュッセル工場は、プレミアムセグメント車の量産工場としては初めて、ベルギーの認証機関によるカーボンニュートラル認証を受けるに至った。アウディはこの現状に満足せず、2025年までにすべての工場をカーボンニュートラルにできるよう活動を続けている。

こうしたサーキュラーエコノミーの考えが徹底されている背景には、アウディの本国が環境先進国ドイツであることも大きいだろう。スタイリッシュなデザインが注目されるアウディの自動車だが、根底にあるのは技術を大切にし、それを磨くことによって、より良い未来をつくろうとする開発者の姿勢だ。これまでの自動車産業が生み出してきた負の遺産に真摯に向き合い、「過去に起こしてしまったことへはできる限りの改善を尽くし、これからの生産には無責任な部分を一切なくす」という強い姿勢を表明している。

電気自動車がもたらすのは、地球にも、人にも優しい次世代のパーソナルモビリティだ。仕事でも、遊びでも、車を走らせることで辿り着ける風景が、いかに特別で素晴らしいかは、誰もが経験しているはず。そうした移動する自由と美しい自然を同時に守ってくれるのが電気自動車であり、地球というフィールドをめいっぱい楽しむためにも、電気自動車に託されているものは大きい。20世紀に発展した自動車産業は、21世紀に大きくバージョンアップしようとしている。アウディの挑戦はこれから一層、私たちの生活にとって重要なものとなっていくはずだ。

Audi
ドイツを代表する自動車エンジニアだったアウグスト・ホルヒ博士が1899年に前身となるホルヒ社を設立。後に社名が「アウディ」となる。創業時から「技術による先進」をポリシーに掲げ、アウディ独自のフルタイム4WD機構「クワトロ」を搭載したモデルが支持されてきた。現在は電動化モデルに注力。2050年までに会社全体でカーボンニュートラルを達成することを目標にするなど、サステナブルな活動でも世界的に評価される。

地球のための取り組みは
ここまで広がっています。

2025年までにすべての工場をカーボンニュートラルに。

自動車生産の現場では大量のエネルギーが消費される。アウディではその状況を改善するためにあらゆる方法を模索。工場の屋根にソーラーパネルを設置して工場内のエネルギーの大部分をまかなったり、認定されたバイオガスを暖房に活用するなどしている。

廃水をゼロにする取り組みも展開しており、工場から出るすべての廃水を、衛生的に問題がないレベルまで処理した後に、工場の給水システムに戻し、車の生産に再利用したり、緑地の水やりに使ったりしている。もちろん、水の消費量そのものを削減する努力も忘れていない。

一方で、工場敷地内での生物多様性に留意した活動も。ミュンヒスミュンスター工場では、31ヘクタールある広大な敷地の半分以上に値する17ヘクタールを、できるだけ自然な環境のまま保ち、動植物の生息地にすることに成功。従来の工場では10種類程度の植物しか成長していなかったのに対し、この工場では112種の植物が育ち、90種余りのミツバチも生息している。


CO2削減に加え、排気ガスや騒音問題でもメリットが。

ガソリンは1リットル燃やすと約2.32KgのCO2を排出、軽油はそれより多く、1リットルで約2.62KgのCO2を排出する。電気自動車はエネルギーを燃焼させて走る車ではないので、走行時はCO2の排出がゼロだが、エネルギー源となる電気をつくるときにどうしてもCO2が出てしまう。火力発電でCO2が出るのは想像しやすいが、太陽光発電や風力発電だとしても、発電所や発電システムを建てる過程などで必ずCO2が発生しているのだ。つまり、重要なのは電力それぞれのCO2排出量を比較し、どうやってつくられた電気を充電するか検討すること。

もし、e-tronに充電する電気に再生可能エネルギーを選び、1キロワット時に相当する距離を走行させたとすると、CO2排出量はほぼゼロ! ガソリン車に比べて大幅に削減できる。さらに電気自動車は排気ガスを出さないので空気を汚さない。驚くほど静かに走行できるので街の騒音問題にも貢献できるなど、ガソリン車にはないメリットが様々にある。


電気自動車に充電する電気もクリーンなエネルギーを。

電気自動車を動かす電気が環境に配慮したクリーンエネルギーなら、もっと地球に優しいドライブができる。アウディジャパンではそのための取り組みとして、自然電力株式会社とタッグを組んでいる。風力、水力、太陽光など、実質100%の自然エネルギー「自然電力のでんき」を、e-tronを購入したオーナーに紹介。自宅などに「自然電力のでんき」を導入することを決めると特典があるなど、電気自動車と一緒にクリーンなエネルギーも広がっていくシステムを構築している。

さらに、e-tronを取り扱うディーラーへも「自然電力のでんき」を推奨。全国のディーラーにはこれから急速充電ステーションが設置されていく予定なので、ディーラーの使用する電気が「自然電力のでんき」に切り替わることはとても重要だ。電気自動車は、走行時に消費する電力を生み出すときにCO2を排出していないかどうか考えることが大切。アウディと自然電力との試みがこれから広がっていくことに期待したい。


本国ドイツでは使用後のバッテリーもリユース。

アウディの電気自動車のバッテリーは、約16万キロの走行も可能な耐久性のある構造になっている。だが、永久に使えるものではないのは事実。なので、アウディではバッテリーを資源として最後まで有効活用するためのプロジェクトを進めている。

本国のドイツ・ベルリンでは、中心部のシェーネブルク地区にある「EUREF-Campus」内にバッテリー蓄電ユニットを開設。これはe-tronの開発車両で使用済みとなったリチウムイオンバッテリーを複数個、結合させた“電気の溜め池”のようなもの。ベルリンの中電圧送電網に接続されており、電気自動車200台分の蓄電ができる。それは1.9メガワット時という膨大な容量で、5.5ヘクタールのオフィスと科学キャンパス全体に2時間に亘って電気を供給することができるほど。

自社製品から出る使用済み資源に“第二の人生”を与えるアイデアであり、今後、世界中に電気自動車が普及していくときに必ずぶつかる課題に、率先して取り組んでいる。


 Audi e-tron Sportback 
日本初導入の電気自動車!

アウディのDNAと最先端技術を集結させた新世代EV。アウディジャパン初の100%電気自動車となる。CO2削減の他、高い静粛性や加速力も魅力。サイドミラーに代えて夜間などでも鮮明な映像をうつすバーチャルエクステリアミラーを搭載し、最先端のドライバーアシスタントシステムやセーフティテクノロジーも導入。環境にも人にも優しいドライブを実現する。スペシャルサポーターに女優の柴咲コウを迎えた特設サイトも話題に。


【お問い合わせ】
アウディジャパン
☎0120-598106

提供:アウディジャパン

●情報は、FRaU2021年1月号発売時点のものです。
Illustration:Yu Yokoyama(BOOTLEG) Text & Edit:Yuka Uchida