テナントによって家賃が違う…!? photo/iStock

ショッピングモールの「闇」…じつは店によって「家賃」が何倍も違っていた!?

6〜8倍の家賃「差」も…

アパレル業界や流通業界には不思議がいっぱいだが、消費者を煙に巻くばかりか業界の当事者たちも煙に巻かれて振り回されていることも少なくない。その最たるものがショッピングモールの家賃だろう。その摩訶不思議な知られざる内情を、アパレル流通に精通した小島ファッションマーケティングの小島健輔代表が明かす。

知られざる「家賃事情」 photo/iStock
 

借り手によって何倍も違う「家賃実態」

マンションやオフィスを借りるのに、同じような物件の家賃が借り手によって何倍も違うなどあり得ないが、ショッピングモールではそれが常識だ。

同じフロアで月坪数万円の家賃で出店している店がある一方、月坪数千円の家賃で出店している店があるなど通常の賃貸常識ではあり得ないが、ショッピングモールの世界では珍しくない。

同じショッピングモールの中で6〜8倍の家賃格差があるのは普通で、外資系チェーンが出店しているような広域大型ショッピングモールなら10倍近い格差もあり得る。

マンションやオフィス、あるいは街中の店舗物件は仲介業者や仲介サイトで家賃条件が流通しているから市場の実勢賃料に収斂するはずで、実勢賃料より割高な家賃を設定すれば借り手がないし、実勢賃料より極端に安い物件があれば曰く付きの事故物件か瑕疵物件に違いないが、それでも相場の半額などはあり得ない。

だが、ショッピングモールでは半額どころでない優遇条件を提示される店がある一方、定価(公式条件)で出店する店もあり、不透明・不公平な恣意的家賃設定が普通に横行している。