2020.12.23
# がん

増加中の大腸がん予防に効くスーパーフードを、がん専門医が発見

甘酒に小さじ1杯のある物を入れるだけ
南雲 吉則 プロフィール

オリゴ糖が善玉菌が育つ環境を作る

不溶性食物繊維は食べたときに歯の間にはさまって、そのままの形で便に出てくるいわゆる「スジ」の部分です。腸の中の老廃物や毒物をからめ取ってくれたり、便の量を増やしてくれたりします。また最近では腸の中の酪酸菌を繁殖させて抗がん効果があるといわれています。ゴボウや葉物野菜、豆類、おから、切り干し大根などに多く含まれる「セルロース」や「リグニン」がこれに当たります。

 

水溶性食物繊維に歯ごたえはありません。ネバネバ系とサラサラ系があり、ネバネバ系は海藻類の「フコイダン」、ヤマイモやオクラの「ペクチン」。サラサラ系はキノコの「βグルカン」、こんにゃくの「グルコマンナン」、ゴボウの「イヌリン」などです。これが善玉菌の棲み家になり、土を耕すことになります。

そして、腸内フローラに「肥料を与える」こと。これは善玉菌のエサになる成分を摂ることに当たります。そのひとつがオリゴ糖です。糖類はどれも複数の糖の分子が結び付いてできていますが、オリゴ糖は3つ以上の単糖類(ブドウ糖に代表される分子が1つだけのもの)が結び付いた糖の総称です。

ブドウ糖は善玉菌に利用される前に、私たちの体が吸収して脂肪に変えてしまうため、摂りたくないもののひとつです。そこへいくとオリゴ糖は消化されにくく、善玉菌のエサになるので、甘い糖質でありながら摂ったほうがよいもののひとつです。オリゴ糖は根菜類、穀物、果実などに含まれますが、果実には中性脂肪に変化する果糖が多く、白米は栄養の偏った糖質の固まりですから、ゴボウや人参などの根菜類を皮ごと摂るか、雑穀米を全粒で摂るのがおすすめです。

水溶性食物繊維やオリゴ糖のように「土を耕し肥料を与える」、すなわち善玉菌が育つ環境を作るものを「プレバイオティクス」といいます。

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