文在寅vs検察バトル「最終章」へ…これから韓国で起きる「本当にヤバすぎる現実」

支持率低下も始まった
武藤 正敏 プロフィール

歴代検事総長たちが怒りの「共同声明」

尹総長に対する停職処分を巡って、金大中政権の最後の検事総長から文政権の初代の検事総長まで11人の元検事総長のうち9人の元検事総長が「今回の懲戒手続きは国民が熱心に築いてきた民主主義と法治主義に対する脅威の始まりとなる懸念があまりにも大きく、中断されるべきだ」という内容の共同声明を発出した。

その中で今回の懲戒手続きについて、

「検察総長を無力化してその責任を問うことが司法手続きの正常な作動を妨害する要因になるのではないかと憂慮される」
「法が保障する検事総長の任期が事実上、強制的に中断することになる」
「検事総長が政治的な影響から独立し、公正で信念をもって決定するのを難しくする」

との点で憂慮を表明した。

 

また、検察内部からも「独裁政権式の追放懲戒」と激しい反発が起きている。

数少ない政権派の検事である李盛潤(イ・ソンユン)ソウル中央地検長の下にいる司法研修院35期の副部長検事全員が同日、「大統領も強調した『手続き的公正さ』は形骸化した。こうした懲戒は検察の政治的中立性、独立性、法治主義を深刻に傷つけるもので、是正されるべきだ」として懲戒に懸念と遺憾を表明した。

検察庁の組織をあげた反発をよそに、与党共に民主党の大統領支持勢力は一斉に「大統領に対抗しようと考えるな」と非難するとともに、尹総長が法的対応を取ることに対し「懲戒を裁可した文在寅大統領との戦争」と規定している。

関連記事