文在寅vs検察バトル「最終章」へ…これから韓国で起きる「本当にヤバすぎる現実」

支持率低下も始まった
武藤 正敏 プロフィール

落下する支持率

しかし、秋長官の辞任に関して文大統領は「秋長官の推進力と決断がなければ高位公職者犯罪捜査処(公捜処)や捜査権改革をはじめとする権力機関の改革は不可能だっただろう」「時代が与えた任務を忠実に完遂してくれたことに対し、特別に感謝する」と述べ、秋長官対尹総長の対立が文大統領の意向を受けた代理戦争であったことを図らずも確認する発言を行っている。

さらに「秋長官本人の辞意表明と去就の決断についても高く評価し、これから熟考して(辞任を)受け入れるかどうか判断する」「最後まで与えられた任務を全うしてほしい」と述べた。

文大統領の本音としては、秋長官の強硬手段によって文大統領の支持率が下落しており、辞任を表明してくれたことでこれ以上世論の支持率の低下を防ぐことができるとほっとしているのであろう。

支持率を失い始めた文在寅 photo/gettyimages
 

同時に、青瓦台によれば秋長官の後任選びや国会手続きに鑑み、「秋長官は2,3か月長官職を遂行しなければならない」との見通しを伝えている。

そうなれば尹総長の在職期間は秋長官が居座る可能性が高い。これまでの長官交代人事は直ちに行われてきたことに鑑みると、この説明には納得がいかない。

秋長官の現時点の辞任は世論向けの辞任表明だったと考えられなくもない。

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