韓国の保守系のマスコミは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長の懲戒停職2か月を文在寅大統領が裁可し、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長法務部長官が辞任の意思を大統領に伝えた時点で、「秋長官と尹総長の対立」が「文大統領と尹総長の対決構図」として定着した、と報じている。
中央日報は「文在寅大統領vs尹錫悦検察総長…憲政史上初の戦い開始」と題する報道を行った。朝鮮日報も「かつては『私たちの尹総長』…文大統領と尹検察総長、今や避けられない争い」と題する記事を掲載している。
また、文在寅派の与党議員も「懲戒を裁可した大統領と尹検事総長の戦争」と規定している。
文在寅大統領は12月16日、尹錫悦検事総長に対する2か月の停職という懲戒委員会の決定を裁可した。法務部の検事懲戒委員会が憲政史上初めて検事総長に対する懲戒を決定してから14時間20分後である。
さらにその2時間10分後には「17日午前0時から2か月検事総長の職務が停止される」という命令書が伝えられた。
尹錫悦氏が2013年、国家情報院の大統領選挙介入疑惑を捜査する過程で命令に抵抗したしたとの論議を呼んで懲戒(停職1か月)を受けた当時、このプロセスは13日間かかっているので、文大統領が尹検事総長の職務停止をいかに急いでいたかがわかる。