『千と千尋』超え『鬼滅の刃』が、映画ビジネスに起こした「前代未聞の革命」

中小規模の作品は、劇場から消えていく

『千と千尋』を超えて歴代1位に

興行収入300億円の大台を突破したと思いきや、瞬く間に『千と千尋の神隠し』(316.8億円)が持つ日本歴代興行収入記録を更新し、歴代1位の座に就いた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。コロナによる未曾有の危機に襲われた2020年の映画界を振り返るうえで、本作を避けては通れない。

年末を前に『鬼滅の刃』の映画界への貢献を振り返るとともに、過去に例を見ない、映画史に残る激動の1年となることが予想される来年の映画界を考えてみる。

コロナ禍において深刻なダメージを被った日本の映画界だが、そんな暗い空気を払拭するかのように、『鬼滅の刃』が業界、さらには社会全体を盛り上げている。

公開前から興収100億円を狙える大作として注目されていたが、フタを開けてみれば公開後2ヶ月、史上最速で300億円を突破した(59日間)。そして、『千と千尋の神隠し』を超えて歴代1位となった現在は、興収記録をどこまで伸ばすかが、引き続き熱い注目を集めている。

『千と千尋の神隠し』ポスター[スタジオジブリ公式サイトより]
 

公開からこれまで、ネットメディアを中心に劇場版『鬼滅の刃』のヒット分析や興行成績を追うニュースが、途切れることはなかった。最近は一時期ほどの盛り上がりはないものの、歴代1位に立ったいま、再び本作の話題がメディアを席巻し、世の中はさらに盛り上がることだろう。そうした勢いに後押しされて『鬼滅の刃』は年末年始の正月興行へ突入することになり、さらに興収を増幅させることは間違いない。

最終興収の予測はまだ難しいところだが、350億円に届くかどうかがひとつの目安になりそうだ。

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