子どもに1人1台PCだけで教育デジタル化が進むとは思ってないよね

マイナンバー叩きで騒ぐ愚かさじゃね
山本 一郎 プロフィール

ネット全盛になって「学び」の形も変わっていますよ

中教審でも経団連でも各大学の教務レベルでも等しく語られているのは、インターネット全盛の時代になって、私たち日本人の学び方や学ぶ目的も、また変容しているよね、ということでもあります。

昔であれば、自分が興味を持った分野の研究は、学校教育でカバーされない部分を図書館で類書を探す程度のものだったのが、いまではインターネットを開けば、Twitterという魔境にヒマな専門家が多数うろうろしている状況で、同好の士のコミュニティができ、地元の国公立の教員よりもはるかに充実した知識が得られる環境になっています。

教育実習を経て頑張って教育の現場を担っている教職員よりも、インターネットでガチ専門家や研究者が最新の情報や論文を元に語り合っている中で、興味を持つ単語を検索していけば欲しい情報にたどり着ける確率は飛躍的に高くなっていきます。これは小学生だろうがワープアの皆さんであろうが変わりはありません。

その一方で、フェイクニュースも飛び交い、Wikipediaも当事者による都合の良い書き込みばかりが連ねられていて、本当に有用で正しい情報は何かという読み解く目が必要になります。

これは、単にネットを眺めているだけでは培えない能力ですので、学校としてもそういう専門性のある知識を体系的に教えられる仕組みが必要だよねということで、アメリカなどでも普及している解説動画などを学習レベル別にまとめ直した「STEAMライブラリ」を充実させる必要に迫られてきます。

我が国で言えば、まさにNHK・Eテレが、その圧倒的なコンテンツ力で比類なき巨人になっているのですが、いまのNHK for スクールに、もっと分野的な網羅性と習熟度別のランクをつけてあげて、放送大学など通信制高等教育ときちんと直結させられるようなロードマップを作っていく必要があります。

 

ところが、菅義偉政権でなぜか参与になった高橋洋一という人が、「Eテレ不要論」の中で、こんなものはデジタルで完結させろ、的な浅い思いつきを提言したために、いろんなものがグダグダになったのはとても残念なことです。

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