子どもに1人1台PCだけで教育デジタル化が進むとは思ってないよね

マイナンバー叩きで騒ぐ愚かさじゃね
山本 一郎 プロフィール

それにしても今の学校教育じゃね

いままでの学力観で言えば、各公教育も、国際的な学力評価の枠組みであるPISAの国際ランキングや、都道府県別の学力テストの成果に一喜一憂しながら、学校や塾、予備校の成績は東京大学や京都大学、国公立医学部に何人生徒や教え子を送り込めたのかという数字が「スコア」とされてきました。

しかしながら、いわゆる記憶力偏重の学校教育を推し進めても、デジタル化や問題解決能力も含めた、これからの時代に求められる日本人の、これからの社会を生き抜く能力やスキルを得られる保証はありません。

試験一発勝負の成績で、偏差値の序列をつけ、上位から学生が好きな大学にいけるという仕組みでは、社会に出てから使い物にならず、国際競争に勝てなくなって貿易収支も赤字となり、資源国ではない日本はさらなる衰退をしてしまうのではないか、という危機感があるわけです。

同時に、教育制度においては、Society 5.0のお題目も含めて、小学校中学校の新たな取り組みが、我が国の研究力再興や産業力強化に繋がる方向で議論されていかなければなりません。

世間の感覚から激しくズレているので何かと馬鹿にされる日本経済団体連合会(経団連)ですが、そんな経団連なりに考えた結果、相応に新たな時代に向けての教育の在り方を示すペーパーを2020年3月に発表をしていて、これはこれで理屈としてはその通りであろうと首肯する部分も強くあります。

 

しかし、こういう初等教育から大学・大学院まで積み上がる、人材育成のロードマップを図解させておきながら、それらの教育の成果は、俺たち経団連がおいしくいただくのである、フッフッフ的なモノの書き方は、コロナ以降も大変な思いをしている大学教員や、苦労して研究の現場で頑張っている大学院生・ポスドクの皆さんの神経を根こそぎ逆なでするので、やめたほうがいいんじゃないかとは思います。

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