子どもに1人1台PCだけで教育デジタル化が進むとは思ってないよね

マイナンバー叩きで騒ぐ愚かさじゃね
山本 一郎 プロフィール

日本の教育デジタル化は途上国以下です

しかも、我が国の校務データの扱われ方は非常に遅れており、欧州の一部の国やアメリカどころかフィリピンやインドネシアに比べても、制度的に出遅れている部分があります。教師が忙し過ぎてデジタル対応できていない、というレベルを超えています。

ようやくPCを1人1台子どもに配るよという話になり、コロナ禍下の緊急事態宣言で学校一斉休校になり、カリキュラム消化を急いでやっている状況で、「学びを止めない」と文科省が言ってオンライン教育に舵切りをしたにもかかわらず、なかなか我が国の教育現場のデジタル化が進まない現状があります。

私が書くのもなんですが、この学校でのマイナンバー活用でデジタル化を推進することに反対の立場で記事を書いている人たちが、その一方でコロナ対策では保健所や地方衛生研究所から都道府県保健課への報告にファックスが使われていることを批判しているわけですよ。

HER-SYSという、コロナ感染者に関する情報をやり取りするシステムの推進は求めておいて、教育の現場のデジタル化ではマイナンバーを使うな、成績管理で紐づけをするな、というのはあべこべな話で、そういう人が報道にいるから我が国の政策はブレるのだと毎度思います。

それもこれも、問題となるのは「教育におけるデジタル化って、そもそもどういうことよ?」という話に直結いたします。

例えば、成績管理や素行・生活態度などの通信簿をデジタル化と称してエクセルの駄目フォーマットで統一したり、利権にまみれた使い勝手も利用効果も悪いデジタル教科書を導入したり、学校に高速インターネットを導入してみんなでyoutube観て楽しで勉強がおざなりになったりといった事柄は、いずれも学校教育のデジタル化の「手段」や「途中経過」であって本来の「目的」ではありません。

真の目的は、まず子どもたちの目線で言えば、学びたいことに対してダイレクトに知識や考え方が得られる環境を作ることであり、教師の目線で言えば、子どもの学びを促し勉学に自ら意欲的に参画できる環境を作ることで公教育における学習成果を最大に高らしめることです。

 

デジタル化が進んだ結果、導入の苦労に見合った「雑務からの解放」が起きればブラックな職場とかねて揶揄された公教育の現場も合理化の恩恵を受けられるのでしょう。

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