『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公式サイトより

英語版『鬼滅の刃』から見えてきた、劇場版「超重要シーン」の意外な解釈

「夢を見ながら死ぬ」のは誰?
(編注)本記事は『鬼滅の刃』および「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の内容を一部含んでおります。

鬼殺隊士の遺書に込められた「メッセージ」を英語で読み解いた前回記事はコチラ
 →英語版『鬼滅の刃』でわかった、「鬼殺隊士の遺書」に秘められた真の意味

先日、『鬼滅の刃』23巻が発売されて、ついに物語が完結しました。人を喰う鬼を倒すために、死を覚悟して戦いに挑む鬼殺隊のメンバーを中心に描かれるこの物語。劇場版も興行収入300億円を突破する大ヒットを記録していて、映画をきっかけに原作漫画を読んだ方も多いのではないでしょうか。

まさに「名作」と呼ぶにふさわしい作品ですが、英語版を読むと、原作だけでは絶対に分からない「意外な事実」や「英語翻訳者独自の解釈」が見えてきます。今回も英語版を手掛かりにして、『鬼滅の刃』をより深く読み解いていきましょう。

同じ「派手」でも、少し違う

I'm the god of glam and flash...the god of festivals!
「派手を司る神…祭りの神だ」(『鬼滅の刃』9巻)

 

若いときに忍んで生きてきた反動で派手になったのが、鬼殺隊の最高実力者の一人で元忍の音柱・宇髄天元です。口癖も「派手に〇〇する」。「派手」という言葉のイメージは人それぞれですが、実は、英語で読めば宇髄の派手がどのようなものかが分かります。 

I’ll cut off his head with style! Really flashy-flash!
「ならば俺が派手に頸を斬ってやろう……もう派手派手だ」(6巻)

The flashiest place in Japan, steeped lust and avarice.(steeped:~に染まった、avarice:強欲)
「日本一色と欲に塗れたド派手な場所」(8巻)

But starting right now...things are gonna get real flashy!
「こっからはド派手に行くぜ」(9巻)

英語で読めば、宇髄の「派手」のイメージが“flash”だということが分かります。“flash”は花火のように、瞬間的に輝くイメージです。爆発する技で戦う宇髄にふさわしいでしょう。