英語版『鬼滅の刃』でわかった、「鬼殺隊士の遺書」に秘められた真の意味

「生き抜いてほしい」の奥深さ
古川 順大 プロフィール

“Will you”は、ストレートに相手の意思を尋ねる表現です。親しい間柄のほか、上司が部下に指示するときや、役所が書類の記入をうながすときなどに使います。この表現があると、2人の関係性がわかります。

“Will you”という表現について、もう少し考えてみましょう。結婚を申し込むときの決まり文句として“Will you marry me?”というものがあります。一方3巻で、女好きな鬼殺隊のメンバー我妻善逸が道端で娘さんにせまっていたときは、以下のように言っていました。

Please! Please? Please, please, please! Marry me!
「頼むよ 頼むよ!! 頼む頼む頼む!! 結婚してくれ」

So I want you to marry me! Please?
「だから結婚してほしいというわけで!! 頼むよォーーーッ」

“Will you ?”と相手の意思を尋ねることなく、一方的に自分のお願いだけを連呼しているところが、いかにも可愛い女の子に目がない善逸らしいですね。

 

さて、勧誘に丁寧なものと無礼なものがあるように、作中に登場する「断り方」にもいろいろな表現があります。

8巻で猗窩座に鬼にならないかと誘われたとき、日本語版の杏寿郎は「ならない」と素っ気なく断りました。英語版だと、“Hmmm… No, thanks.”です。受験英語などでは基本的な断り方として習う“No, thanks.”ですが、実際にはけっこうきっぱりとした断り方です。

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