「安心安全」を求める主婦が「洗脳に弱くなってしまう」ワケ…実体験から考えた

「エホバの証人」元信者の考察
佐藤 典雅 プロフィール

オーガニック野菜とセットでよく登場するのが玄米だ。私が子供の時に、玄米ブームが度々我が家にやってきた。私は玄米もおいしいと思った記憶がない。結局私は最後まで好きになれなかった。

母親はブームのたびに「玄米ってこんなにおいしいのに!」と毎回力説していたが、佐藤家でブームが定期的に去っていたことを思うと、本当はおいしいとは思っていなかったのだろう。

この玄米についても、当時は疑問に思わなかったが、エホバの証人である家庭には玄米派が結構多かった。信者の家族同士でいっしょに手巻き寿司パーティーをやると、玄米しかでてこない。

しかし今になって振り返ると、エホバの証人家庭に玄米家庭が多かったのは合点がいく。おそらく母親は当時、「玄米食こそ食事の絶対的な答えだ」と信じていたからだ。私がエホバの証人だった子供時代は、信者の子供同士でこういう会話がよくあった。

「え、おまえんちも玄米?」
「うん、ウチも玄米」

では、エホバの証人とオーガニック野菜・玄米がどう関係があるのか? 実はこの両者とも「原理主義」というところで思想体系が似ているのだ。ここでエホバの証人という宗派について考察してみよう。

原理主義者の精神的構造

エホバの証人は正式名をものみの塔といて、1870年代にペンシルバニア州で始まり、プロテスタントの流れを汲んでいる。

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ここでみなさんもカトリックとプロテスタントの違いを知っておいて損はないだろう。キリスト教は現在のイスラエルで今から2千年前に始まった宗教だ。

もともとはユダヤ教(つまりユダヤ人)の一派としてでてきた新興宗教であった。だから教祖として崇められているイエス・キリストも実はユダヤ人であり、立派なユダヤ教徒である。たまたま彼の発言が伝統的なユダヤ教と違っていたため、ユダヤ教徒から嫌われてしまい十字架で殉死する。

ところが後に、イエスの教えは政治的な策略のもとにローマ帝国公認の宗教となってしまう。ここから正式に、ユダヤ教ではなく、キリスト教となったのだ。

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