「安心安全」を求める主婦が「洗脳に弱くなってしまう」ワケ…実体験から考えた

「エホバの証人」元信者の考察
佐藤 典雅 プロフィール

「オーガニックでない野菜は食べ物でない」

私は現在、発達障害児童を預かる放課後デイを運営している。教室では夏休みになると調理実習としてランチをみんなで作って食べる。ある時、主婦であるスタッフたちから相談を受けた。

「カレーをつくるのだけど、生徒たちが野菜を取り除いて食べているので困っていて……」

「もしかしてカレーにニンジンとか入れているの?」

「そうです、それを毎回生徒たちが取り除くんですよ」

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「いやいや、生徒が食べたくないんなら最初から野菜いれなければいいじゃん」

「えー野菜いれないんですか?? 栄養がないじゃないないですか」

「カレーに入っているニンジンを食べないで栄養失調になった人に会ったことないから心配しなくて大丈夫。今後ビーフカレーでいきましょう」

一体、この「野菜を食べないと栄養不足になる」という思い込みはどこからきたのであろうか? 野菜ジュースのコマーシャルでもやっていたのだが、1日に350グラムの野菜を摂取しないと必要な栄養が摂れないらしい。

 

広告の主張は、「そんなにたくさんの野菜を食べれるわけないから野菜ジュースを飲もう!」だ。冷静に考えれば、これって、野菜はジュースにしないと必要な栄養量が摂れないってことだ。食べきれないほどの量を食べないと必要な栄養がとれない…体への負担を考えてもなんか矛盾していないだろうか。

しかし、そんな「野菜への信頼」をさらに推し進めた結果、経験上だが行き着くのが「オーガニック野菜」と「玄米」への信頼だった。

オーガニックの野菜以外は農薬まみれで、栄養はほとんどないといわれているが、それがいつしか「絶対にスーパーの野菜は食べてはいけない」、「オーガニック野菜を食べるべき」という強固な思い込みにすり変わってしまう方もいる。実際知り合いの主婦で「オーガニックでない野菜は食べ物でない」とまで言い切っている方もいた。

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