日米中国欧州の「為替市場」はどうなるのか photo/iStock

2021年に「ドル安」は終わる…? これから「円」「ドル」「ユーロ」「元」に起きる本当のこと

「ドル安の正体」に迫る

前回の本欄へのコラム『2021年、ついに「米金利上昇」へ…!? これから「株」「為替」「物価」に起きる本当のこと』は多くの方々に読んで頂いた。「来年に向けた相場観の整理になった」という好評を頂いた一方、「為替市場に特化した見解が欲しかった」というご要望を複数頂いた。今回はそれにお応えする格好で議論をしてみたい。

現状、2021年の為替市場の展望に関してはドル安を期待する声が支配的であるようだ。

その根拠としては「米低金利の継続」と巨額の財政赤字に根差した「ドルの過剰感」が用いられることが多そうであり、それ自体は真っ当な分析といえる。だが、為替は常に「相手がある話」だ。

「ドル安」の正体とは… photo/gettyimages
 

ドル安の背景には米国要因だけではなく、相手国の要因もある。

以下では2020年の大幅なドル安をもたらした要因について、敢えて米国以外の要因に限って、議論を進めてみたいと思う。巷説はどうしても米国要因に終始しがちなので、新鮮な論点になるのでないか。そのようにして複眼的に「ドル安の正体」に迫ることが2021年のドル相場を展望するヒントになると考えている。