"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
驚愕のスピードで建造された画期的な戦艦
1906年の今日(2月10日)、イギリス海軍の戦艦「ドレッドノート(Dreadnought)」が、ポーツマス(Portsmouth)軍港から進水しました。ドレッドノートの建造が始まったのは1905年の10月であり、起工から進水までわずか4ヵ月しかかかっていません。通常であればこの数倍の時間がかかるといわれ、当時のイギリスの技術の高さが窺えます。
ドレッドノートは全長161m、幅は25mという巨大なボディに、30cm砲を10門搭載していました。当時の戦艦は30cm砲4門が一般的であったため各国に衝撃を与え、大艦巨砲時代の先駆けとなりました。
名前の「Dreadnought」は「恐れ知らず」といった意味合いですが、それまでの戦艦に比べてはるかに大きかったことから「非常に大きい」という意味も持つようになりました。「超ド級」というときの「ド」は、このドレッドノートの「ド」なのです。
