「本当に怖〜い」フグの話、思わぬ毒をもつ新手が登場!

「いちばん危ない種」が増える原因は?

フグの王様「トラフグ」は冬が旬

「フグの王様」ともよばれるトラフグ(Takifugu rubripes)は、寒い冬の季節に旬を迎える。全長80cm近くにもなる大型種で、天然ものは特に高値で取り引きされる。

本州最西端に位置する山口県下関市は、全国的なトラフグの集積地だ。下関市にある南風泊(はえどまり)市場は、競(せ)り人と仲買人が筒状の袋の中に手を入れ、指を握り合って価格を決める独特の「袋競り」がおこなわれることで知られている。

下関市を代表する味覚であるフグは、地元では「ふく」とよばれる。

フグの刺し身は「ふく刺し」。大皿の模様が透けて見えるほど薄く切られた刺し身が、菊の花のように美しく盛りつけられる。

このほか、鍋料理の「ふくちり」や唐揚げ、ひれ酒や白子酒なども名物料理となっている。

【写真】トラフグの「ふく刺し」=山口県下関市、山本智之撮影トラフグの「ふく刺し」=山口県下関市、山本智之撮影

フグ毒の正体

フグは昔から食べられてきた魚で、縄文時代の貝塚からも、フグの歯などが見つかっている。

一方で、食べ方を誤れば生死にかかわることから、「河豚(ふぐ)は食いたし命は惜しし」という言葉があるほどだ。

フグ毒の正体は「テトロドトキシン」(TTX)という神経毒だ。摂取すると、しびれや四肢の麻痺などの症状が現れ、重症の場合は呼吸困難で亡くなることがある。

テトロドトキシンは熱に強い性質があり、通常の調理による加熱では毒が残ってしまうから厄介だ。

テトロドトキシンが体のどの部位に含まれるかは、フグの種類によって異なる。

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