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「コロナワクチン接種開始」の米国で接種率を高める妙案浮上

「集団免疫」を獲得するためには…

「Dデイ」に喩える関係者も

新型コロナの感染者が1600万人以上、それによる死亡者が30万人以上に達した米国で今月14日、医療従事者や介護施設の入所者ら一部の人たちに向けてワクチン接種が始まった。

最初の約300万回分のワクチンが米国内外のファイザーの工場から出荷されると、航空便やトラック輸送を介して米国内600ヵ所以上の病院など各種施設に配送された。

このために米軍が動員されるなどロジスティクス上の歴史的一大事と見られ、関係者の中には第二次世界大戦の連合軍勝利をもたらしたノルマンディー上陸作戦に匹敵するとして、このワクチン接種の初日を予め「Dデイ」と呼んで準備していた人も少なくない。

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今回、ファイザーと独BioNTechが共同開発した新型コロナ・ワクチンは「mRNAワクチン」と呼ばれる種類で、摂氏マイナス70度以下の冷凍コンテナで輸送される必要がある。冷凍コンテナには温度計と光センサー、GPSなどが装備されており、ワクチンの保管温度が適正に維持されていることや日差しの当たり具合などチェックすると同時に、トラック輸送等に際して現在地を正確に把握できるようになっている。

ワクチンを待ち受ける都市部の病院などには予め監視カメラが設置され、輸送トラックの到着時間やワクチンが病院内で保管される場所などは関係者の他には知らされていない。これはワクチンの横流しや(恐らく一部のワクチン反対者らによる)破壊工作などを未然に防ぐためだ。

冷凍コンテナは1日に2回、各々最長3分間までしか開けることが許されない。コンテナから取り出されたワクチンは2時間しか持たないので、ワクチン接種は時間厳守・キャンセル厳禁の予約制となる。

 

また、接種者が多くなり過ぎて待ち時間が想定以上に長引くと、取り出したワクチンを廃棄せざるを得なくなるので、特に多くの接種希望者を受け入れる大病院等ではスケジュール管理にも気を配る必要がある。

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