若い女性の「TPO意識」にも影響? 2020年「ファッションマスク」の登場で変わったこと

磯部 孝 プロフィール

マスク文化から生まれた新トレンド

もはや必需品となったマスクを、使い捨てている人もいれば、複数枚所持して洗濯しながらローテーションで使っている人もいるだろう。

使用方法も様々だが、毎日装着しなければならない日用品という側面もあって、商品の種類もじつに豊富だ。フィット感を含めた付け心地、好みの色や素材もあれば、抗菌、消臭、ドライ、UVカットなどの機能性も無視することはできない。

若い女性達の間では小顔に見えるマスクの情報がやり取りされ、インスタグラムで「#マスク映え」と検索すれば、マスク装着に映えるメイクアップスナップがズラリと並ぶ。

その需要を捉えてか、カネボウ化粧品が運営するブランド「KATE Tokyo」ではマスクの側面部に立体形状ラインの入った“小顔シルエットマスク”を販売。「目ヂカラコーデ」としてメイクポイントも発信している。

「KATE Tokyo」公式Webサイトより

SNSで「#血色マスク」で検索すれば、ピンクやベージュ、オレンジなど顔色がよく見えるカラーリングの商品を装着している写真も数多く投稿されている。いまや若い女性達の間では、チークやリップと同じ感覚でマスク選びを楽しんでいるのかもしれない。

マスクケースを筆頭に関連アクセサリーも充実し始めた。マスクストラップはコロナ収束後でもメガネストラップとして併用できる工夫がされた商品や、無機質な白い不織布マスクを彩れるチャームやマグネットのワンポイントアイテムなど、楽しみ方はどんどん増えてきている。

 

色柄、デザイン豊富なマスクが登場した事によって、マスクにもTPOという概念が生まれはじめている。

先日、電車の中であるファッションマスクを付けている女性を見かけた。しかし、その女性は降車駅に近づくと、おもむろにカバンの中から純白の不織布マスクを取り出し、ファンションマスクと付け替えたのだ。

おそらくその女性にとって、マスクがオンオフの切替えのスイッチとして機能しているのだろう。

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