若い女性の「TPO意識」にも影響? 2020年「ファッションマスク」の登場で変わったこと

磯部 孝 プロフィール

マスクに凝縮された縫製技術

実はマスクと洋服には大きな共通点がある。洋服は身体を、マスクは口を「覆う」という点である。

洋服は、立体的な身体をさまざまな特徴を持った布で覆っていく必要があるため、ダーツ、プリーツやギャザー、タックといった縫製テクニックや立体裁断などを駆使して、シルエットや着心地を表現している。

鼻から口元、顎など面積と場所の違いはあれ、マスクも立体構造を覆う点では一緒。つまり装着感や会話時の顎の動きなどに対応した設計をする必要がある。その点を加味して作られたのが「プリーツ型マスク」だ。

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一方、コロナ禍において、すっかり市民権を得たように感じるのが「立体型マスク」。鼻や顎などにピッタリ装着できるのが大きな特徴といえる。加えて、軽さや素材によって息苦しさが軽減(=ろ過機能も低減)される感覚から、愛用している人も多いのではないか。

サイズ選びが重要で、大きさが合っていないと話しているうちにズレてくるし、自分の顎の形や鼻の形状をそのまま拾ってしまうのもこのタイプ。マスクは顔まわりをカバーしてくれるという側面もあるが、そういう意味では自分のパーツにコンプレックスを持っている人に立体マスクは向いていない。

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