瀬戸内海近郊、小さな村で暮らす「陰陽師」たちのヤバすぎる世界

雑誌「ムー」編集長と作家が語るオカルト(前編)

ミステリー雑誌「ムー」編集長の三上丈晴氏と、累計450万部「黒魔女さんが通る‼」シリーズ(講談社青い鳥文庫)が大人気の石崎洋司氏による特別対談(前編)。

石崎氏は、『陰陽師東海寺迦楼羅の事件簿1』を2020年11月に刊行。「黒魔女さん」スピンオフ企画から生まれた本書は、陰陽師の東海寺迦楼羅(とうかいじ・かるら)とヤクザの麻倉豪太郎が、昭和30年代を舞台にオカルトチックな怪事件に挑むストーリーで、「黒魔女さん」ファンはもちろん、大人も十分に楽しめる内容だ。

刊行を記念して、オカルトといえばこの人、ミステリー雑誌「ムー」編集長の三上氏と、石崎氏による対談が実現。オカルトの妖しい魅力について語った。

「ムー」編集長・三上丈晴氏(左)と、「黒魔女さん」シリーズが人気の作家・石崎洋司氏(右)

偶然? シンクロニシティ? 蛇神が結ぶ不思議な縁

三上:『陰陽師東海寺迦楼羅の事件簿1』、おもしろく読みました。偶然、というか、主人公の迦楼羅がいうところの「シンクロニシティ」でどんどん物語が展開していくんですが、本の中で白蛇の蛇神「藤憑(とうびょう)」がでてくるじゃないですか。藤憑って、あんまり知られていないですよね。

石崎:知られてないですね。

白蛇 Photo by iStock

三上:ちょうどついこの間、「ムー」の筆者の方から、これやりましょうって企画書といっしょに写真が送られてきて……。この写真、何だと思います?

石崎:わからないです。

三上:藤憑の祠らしいんです。ライターというか研究家というか、もの好きな方で……。いろんな怪しいところを探訪するのが趣味らしくて、藤憑の祠を見つけたから、その考察を原稿にできないかって。ほんとうについこの間なんですよ。するとこの『東海寺迦楼羅の事件簿』を読んでいたら藤憑が出てきて……。

石崎:まさにシンクロニシティ。

三上:藤憑なんか「ムー」の創刊以来一回も扱ったことがないと思うんです。なにかの記事でチラッと触れることはあったでしょうけど、藤憑だけにフォーカスされた記事は、まだなかったはず。ほんとうにシンクロニシティ。

石崎:場所はどちらですか?

 

三上:広島です。

石崎:やっぱり瀬戸内ですね。藤憑は瀬戸内ではわりあいポピュラーな祟り神なんですよね。岡山の笠岡(岡山県南西部の市)にある道通神社が、いわゆる蛇神の中心地といえるところなんです。

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