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『THE W』敗退でも、ゆりやんを「唯一無二の芸人」と呼びたい理由

強烈なキャラと海外への意識

優勝は逃したものの…

12月14日、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)の決勝戦が行われ、ピン芸人の吉住が4代目の女王に輝いた。最終決戦に勝ち上がった漫才コンビ・紅しょうがもパワフルな掛け合いを見せたがあと一歩及ばなかった。

決勝メンバーは、TEAM BANANA、オダウエダ、にぼしいわし、紅しょうが、ターリーターキー、Aマッソ、ゆりやんレトリィバァ、吉住、はなしょー、ぼる塾の10組。今年は、新型コロナウイルスに感染したお笑いコンビ・スパイクが出演を見送り、次点だったターリーターキーが代理として進出した。

お笑い芸人のゆりやんレトリィバァ[Photo by gettyimages]
 

優勝した吉住は、1本目で「野球の審判を務める女性の悲恋」、2本目で「銀行強盗が立てこもる非常事態で支店長に告白する女性行員」を演じるコントを披露。いずれも状況設定と展開、キャラが秀逸だった。

そのほか、映像を活かした斬新な漫才を見せたAマッソ、犯人に拘束された人質が「おいしそ~」「カワイイ~」など感情を爆発させて展開が飛躍するコントで沸かせたオダウエダなど、どの組もネタのレベルは高かったが、なかでも圧倒的な存在感で異彩を放ったのがゆりやんレトリィバァ(以下、ゆりやん)だった。

ゆりやんは、長年お茶の間から愛されているアニメ『サザエさん』の磯野カツオに扮し、「いや、姉さんは大きな間違いをしているよぉ~」というフレーズを繰り返し、「カツオが言いそうで言わない言葉」をひたすら畳み掛けるコントで挑んだ。まるで優勝など眼中にないかのような強心臓のパフォーマンスだった。

決勝には進出できなかったものの、彼女からは、周囲を巻き込む圧倒的な“力”を感じる。その魅力について、改めて考えてみたい。

『THE W』初代王者が持つ武器

そもそもゆりやんは、2017年に開催された『THE W』第1回大会の王者だ。その時の1本目はアメリカンハイスクールのミスコンに出場する女子高生ネタ、2本目は国民的アニメ『ドラえもん』のパロディネタを披露して圧勝した。