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2020.12.16
# 定年 # 起業

起業したい人が考えたい「ネットで会社を買う」という方法

すでに「稼げる目算」があるだけ有利
定年が迫ったサラリーマン最大の課題は、これからの人生残り時間の生活を支える収入だ。再雇用やシニア起業が一般的な選択肢となるのだろうが、最近はこれらとは少し違った方法が登場し、成果を挙げている例が増えている。それがサラリーマンによる「小規模M&A」だ。会社を売りたい人と買いたい人をネットでつなぐ会社「トランビ」を経営する高橋聡氏の著書『起業するより会社は買いなさい サラリーマン・中小企業のためのミニM&Aのススメ』から紹介しよう。

50代を目前にして「サラリーマン卒業」したい

現在の仕事にやりがいを感じている人も、「なかなか自分の思い通りにならない」と思っている人も、どんな人でも一度は、新たな業種への挑戦や、違う企業への転職を考えたことがあるはずです。

大手システム企業で統括部長を務める朝賀正さん(仮名)は、新卒で現在の会社に勤めて以来28年、順調に出世を重ね、現在は数百人の部下を持つ立場ですが、50代を目前にし、「サラリーマン卒業」を考えるようになったといいます。

その具体的な方法が、「会社を買う」ことでした。2018年末から本格的にリサーチを開始し、2019年2月に東京・千代田区のコピーセンターを1000万円弱で購入しました。半分を自己資金で、残りを金融機関からの融資で賄っています。もっと高額の案件も検討しましたが、やはり身の丈に合った会社を、と考えたそうです。

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朝賀さんが買収した「有限会社三陽コピーセンター」の周囲には、日本歯科大学、東京理科大学、私立暁星中学校・高等学校、私立白百合学園中学高等学校などがあり、東京でも有数の文教エリアです。歯科医の卵が行きかい、Jリーガーや日本代表選手も輩出した名門校サッカー部の選手がランニングに汗を流し、お嬢様学校の生徒たちが恋バナに花を咲かすような環境で、創業から30年以上が経ちますが、学生相手のコピーセンターには安定した需要がある地域といえます。