提供:生活クラブ事業連合生活協同組合連合会

生活することは、消費すること。“何を”“どのように”消費するか、という選択は、そのまま、「どんな未来にしたいか」「次の世代へ何を手渡したいか」へと繋がっていきます。だからこそ自然と共生し、食、エネルギー、福祉をできる限り自給・循環させる「サステナブルな生き方」を選ぶという生活クラブのよりよい社会のための取り組みを紹介します。

世界と理念を共有して
よりよい社会を創っていく

誰にもまねのできない優れた業績が対象であるノーベル賞に対し、ライト・ライブリフッド賞は、普通の人が少しの努力で実践できることに価値を置き、授与される。授賞式は、ノーベル賞授賞式の前日に、同じスウェーデンで行われる。

「ライト・ライブリフッド賞」を知っているだろうか。空気・土壌・水質の汚染や核戦争の脅威、基本的人権の侵害、貧しい人々の困窮と悲惨な環境、富める人々の過剰消費と精神的貧困といったグローバルな課題に直接的に取り組み、実践的な解決策を見出している人々を称えて支援するため、1980年に設立された。

環境保護、人権問題、持続可能な開発、健康、平和などの分野にて活躍した人物、団体に授与されることが多く、「もう一つのノーベル賞」と呼ばれることもある国際的な賞だ

これまでに72ヵ国182の個人または団体が受賞しており、2019年にはグレタ・トゥーンベリさん、1984年にはワンガリ・マータイさん(2004年にはノーベル平和賞も受賞)が受賞。そして1989年に日本で初めて受賞したのが、生活クラブである

ライト・ライブリフッド賞40周年バンコク会議に参加。テーマは、「ライト・ライブリフッドのための教育:運動と大学をつなぐ」。受賞者16人をはじめ、ライト・ライブリフッド・カレッジとその招きによりベトナム、カンボジア、ラオスなど近隣の国からの若者たちも参加。

生活クラブは、食を通して“安全・健康・環境”を最大限に追求し続けてきた生活協同組合だ。受賞の理由としては、物質的な豊かさだけではなく、石鹸運動やリサイクル運動のように社会と環境を考えながら活動してきたこと。生産・消費・廃棄まで、一人一人が責任を持つ新しい経済の仕組みを創ってきたこと。子どもや年配者などの弱い立場に立ったり、農業を守るために共同購入したりと、助け合いの仕組みを創ってきたこと。経済活動をしながら事業としても成功し、共感を持つ人々が増えていること。その活動の主が女性たちであり、排他主義に陥らずエキセントリックにならず、運動が広がっていること。そんな取り組みが評価されたのだった。

受賞後も生活クラブは「ライト・ライブリフッド賞」を受賞したさまざまな国の団体と交流し続けてきた。同賞の周年イベントにも継続的に参加し、世界に生活クラブの活動を伝え、互いに学びあえる関係を築いている。

そして受賞から約30年経った現在も、生活クラブは受賞理由と同様の活動を続けている。その理念と活動目標は、SDGsに通じるものであり、2020年6月には「第一次生活クラブ2030行動宣言」を発表。これは食材にまつわる知恵や文化を大切にして、健康で豊かな食を目指すことや、国内外を問わず、生産者と公正な取り引きをするなど、8つの行動目標をまとめたものである。

互いに豊かになれる提携や
目標の共有で世界と繋がる

ベトナムの「ファーマーズシュリンプ」の生産現場を視察し、生産者たちと交流。

生活クラブでは、食べ物の国内自給率の向上を目指す一方で、日本では生産を賄えない食料を海外から輸入している。ことに産地との提携においては、現地の環境破壊や、現地の人々の食べ物を奪ってしまうことに繋がるような輸入はせず、生産者と互いに豊かになれる“顔の見える提携”を目指している

例えば生活クラブが扱っているパプアニューギニアの「エリンバリコーヒー」は、厳しい品質基準を満たしたコーヒー豆を農家から一般より高い価格で買い上げ、収益の一部を学校への寄付や地域のインフラ拡充などに活用している。また、産地の環境に負荷をかけずに、かつ安心して食べられる養殖法を採用したベトナムのエビ「ファーマーズシュリンプ」の産地とも、定期的な交流を続けている。

サステナブルな理念を持つ生活クラブでは、国産、無添加、減農薬といったこだわりの安心食材を宅配している。

また2020年7月には、「生活クラブ気候危機宣言」を発表。2030年までにCO2排出量を40%削減することや、プラスチック削減対策、生産者と共に気候変動への適応に率先して取り組むこと、再生可能エネルギーを広めること、個人や団体と連携し政府へ2030年の温室効果ガス排出量削減目標の引き上げを働きかけるなど、気候危機の解決を最優先課題として取り組むことを内外に表明した。

これからも生活クラブは視野を広く持ち、世界と手を取り合いながら、サステナブルな社会の実現を目指していく。

【お問い合わせ】
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
☎03-5285-1771

 

提供:生活クラブ事業連合生活協同組合連合会

●情報は、FRaU2021年1月号発売時点のものです。
Text & Edit Shiori Fujii