外資にあって日本資本にないものとは? ニセコが世界リゾートに躍進するワケ

なぜニセコだけが世界リゾートになったのか(4)
高橋 克英 プロフィール

急ピッチで建設が進む

YTLグループによるニセコビレッジの拡張計画は止まらない。札幌冬季五輪が2030年に開催されれば、ニセコビレッジがアルペン競技会場になる計画もある。マリオット・インターナショナルの最高級ラグジュアリーホテルである「東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ」が2020年12月に開業した。

東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ (出所)カンパニーレポート、マリブジャパン
 

ニセコビレッジでは、YTLグループにより、リッツに加え、同じマリオット・インターナショナルの最高級ブランドのエディション、Wホテルの計画も噂され、中級ブランド、モクシーの建設も計画されている。スキー場に加え、隣接するゴルフ場とともに、最高級、高級、中級といったホテルやコンドミニアムを揃えることで、アッパーミドルクラス以上の幅広い顧客を呼び込む一大リゾート地に拡張を続けているところだ。

シンガポール、香港はむろん、マレーシア、タイ、インドネシアなど東南アジアの富裕層の一部では、冬はニセコでスキーをして過ごすことがステータスとなっているという。中長期的にも東南アジア諸国の経済成長は続き、富裕層は拡大するとみられており、こうした層をターゲットに、YTLグループでは、年間50億円規模の投資を継続するとみられている。

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