芸人のフォーリンラブ・バービーさんがLINEのクリエイターズスタンプ作成に挑戦、無事に審査を通り、発売されることになったという。「モラハラ・セクハラ・パワハラ」をやんわりと、しかしはっきり断るために作ったというものだ。なぜ今そんなスタンプが必要だと思ったのか。そしてそのスタンプの中身とは――。

まずは実際にあった、とあるパワハラセクハラメール問題からお伝えしていこう。

週末、飲みながら仕事の打ち合わせしよう

「次の土曜日、飲みながら仕事の打ち合わせしない?」

急ぎの案件があるわけでもないのに、そんな内容の連絡を、仕事相手や上司からもらったら、あなたはどうするだろうか。

ある女性が一緒に仕事をしている年上のクライアントからもらったのは、まさに上記のような連絡だった。
彼女がクライアントにやる気をアピールする重要性も感じるのは当然だ。その仕事は会社でも重要な仕事だった。誘いを断って悪い印象を与えたらクライアントとの仕事がなくなってしまうかもしれないし、より良い関係になることで仕事が増えれば会社にとってもメリットがある。そう思い、迷いながらも打ち合わせに了承する返事を送ったという。

ところが、そこから毎週末のように連絡がくるようになり、次第に内容にこんなことが加わるようになった。
「○○さん、可愛いよね」
「もっとゆっくり会いたいな」

ちなみにその相手は既婚者である。女性はしまったと思った。貴重な週末がつぶれてしまうことも困ったし、なによりも自分を「性的対象として見ている」ことが明らかになってきたからだ。ちょっと怖いなと思いつつ、職場の同僚や上司にどうしたらいいものか相談をした。

上司は気持ちを理解してくれたが、クライアント相手に直接ものを言える状況ではなかった。クライアントとの仕事がなくなってしまうことを恐れたからだ。

結局その女性はプロジェクトから外させてもらい、クライアントから逃げることを選んだ。

正社員同士でも、上司からの誘いを断るのは難しいだろう。いわんやクライアント先からの誘いや、正社員から非正規雇用の人への誘いだと…Photo by iStock