生まれ育った町から一度も出たことがない。お金もない。人生もうまくいかない…マンガ『上京したあの子』は、そんな女性たちが地元を捨て、東京で新しい人生をスタートする物語だ。

主人公の美冬は28歳。北海道の小さな街のカフェでバイトをしている。東京から転勤でやってきた彼と付き合っているが、彼が東京に帰ることになり2人は遠距離恋愛に。そしてある日アポなしで彼のいる東京を訪れた美冬は、衝撃的な事実を知ることになる。

その「事実」をきっかけに、友人を失い、地元での居場所も失い…そして上京を決意するのだがー

(C)志真てら子『上京したあの子』/講談社

『曖昧なカンケイ』で大反響を呼んだ志真てら子さんが描く、地元での仕事を辞めて東京暮らしを選んだ女性たちの物語。新しい街、新しい人間関係のなかで、どのようなストーリーが生まれていくのか。

どんどん「地元が苦手」になった

この作品に出てくる”上京したあの子”が抱えている生きづらさは、多くの人が共感を抱くようなリアルさがある。上京というテーマはどこから思い付いたのだろうか。

「私も入学や就職のタイミングでの上京ではなく、北海道で勤めていた会社を辞めて東京で暮らし始めました。兄も東京に住んでいたので、遊びに行く感覚でフラッと上京したんです」

「登場人物と同じように、地元で居心地の悪い思いをすることがありました。地元に帰省するたびに噂されてる子が違ったり…そういう話を聞かされるたびに地元が苦手になっていったのです」

(C)志真てら子『上京したあの子』/講談社

この作品の見どころについて志真さんはこう語る。

「主人公の美冬の年齢について「もう28歳なのに」と思うか「まだ28歳だから」と思うか…捉える側の年齢はもちろん、住む地域によっても違うのかなと思います。美冬は1人で出来ないことは多いですが、いままで実行する機会がなかっただけなのだと思うので、これから傷ついてたくさん強くなって行きます。美冬の成長を暖かい目で見守って頂けると幸いです。」

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(C)志真てら子『上京したあの子』/講談社