2020.12.13

10代がハマるTikTokに、「アンチ」「批判」が存在しない理由

TikTokで何が起きているのか
桂木 きえ プロフィール

こうした、友達同士の会話という設定で「コラボ」機能を使用することが増えている。TikTokで彼らがコラボ動画を出す際、投稿元のユーザーに「コラボ出してもいいですか?」と許可を取ることはまずない。全員が自由に動画を投稿し、自由に動画の内容をコピーし、自由にコラボしあう。それがTikTokの世界での前提条件だからだ。

むしろ、このようにコラボに使われたり、自分の踊りが真似されたユーザーは狂喜するのが普通である。

もとから知人である相手に「申請」することにより友達同士になるFacebook。フォロー・フォロワーの関係性が重視され、その外での会話は「FF外失礼します」(フォロー・フォロワー関係の外から失礼しますの意)という挨拶が必要になるTwitter。主に特定のテーマに関する情報交換のためのプラットフォームになっており、会話は敬語で行われることが多いInstagram。

こうした他SNSでのユーザー間のコミュニケーションに比べて、TikTokユーザー同士のコミュニケーションが相当にカジュアルであることがわかっていただけるだろう。

〔PHOTO〕iStock
 

まるで、全員がもとから友達であったかのように繰り広げられる、オープンマインドなコミュニケーション。TikTokという隣人愛にあふれるユートピアの中で、若者たちは挨拶なしにコントで共演を果たしあう。この場所では、「人類みな兄弟」が前提なのだ。

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