2020.12.13

10代がハマるTikTokに、「アンチ」「批判」が存在しない理由

TikTokで何が起きているのか
桂木 きえ プロフィール

「ダサい自分」を公開したTikTokユーザー(=投稿者)が体験するのが、意外にも、「とにかく褒められる」ことである。「変身後も綺麗だけど変身前もめっちゃ綺麗!」「加工してなくても普通にかっこいい」。男女問わず、こうしたコメントが大量につくのだ。加工が当然の時代になったからこそ「加工前の本来の姿」を晒し、しかもそれを褒めあうという文化が形成されている。

このように互いを褒めることに大きな価値を見出しているZ世代は、アンチを絶対に許さない。アンチコメントもあるにはあるが、「この人なりのかわいらしさがあると思うけど」「アンチしてる人はこの人よりもかわいいの?」「暇なんだね」「やめなよ」という、アンチに対する大量の返信で、アンチコメント自体が埋もれていく。

また、今年後半に入ってからは「このコメントを見て投稿主さんが自殺したらどうするんですか?」という批判コメントも多くみられるようになった。リアリティーショー『テラスハウス』の出演者がSNSでの誹謗中傷に苦しみ自殺したという不幸な事件を受け、若者たちがアンチに対する危機感をいっそう強めていることがわかる。

こうした投稿やコメントから、TikTokユーザーの若者たちは、「人の悪口を言ってはいけない」という、もはや信念ともいえる強い倫理観、道徳観で繋がっているように見える。

 

他の世代も巻き込む「隣人愛」

Z世代のこうした倫理観は、ついにはその対象を別の世代にまで拡張する。

TikTokには当然、いわゆるおじさん・おばさん、40代~60代と見られるユーザーも存在する。10代のユーザーたちと同じように、流行している音源で踊ってみたり、ネタを作ってコントをしてみたりと様々な挑戦をしているのだ。

https://vt.tiktok.com/U9sdnL/
https://vt.tiktok.com/U9U5u6/
https://vt.tiktok.com/U9f2Ss/

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