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10代がハマるTikTokに、「アンチ」「批判」が存在しない理由

TikTokで何が起きているのか

前編:「TikTokに熱狂する日本の「Z世代」が、とにかく“映え”を嫌うワケ」はこちら

今、10~20代前半のいわゆる「Z世代」を中心に爆発的な人気を誇る動画投稿SNS、TikTok。TikTokへの投稿と、そこで行われているコミュニケーションからは、Z世代の彼ら・彼女らの思考や特徴の一端をうかがい知ることができる。

前編では、「ものまね」動画=有名人ではなく、周囲にいそうな「○○な人」の所作や言動を細かく切り取って再現するコントのような投稿、「あるある」=友人たちをキャラクター化し、「○○系女子」など名称を付けて服装・演技・文章で表現する投稿を取り上げた。これらの動画からは、TikTokユーザーの「多様性」を面白がり、「人間観察」が共感を呼ぶ傾向を垣間見ることができた。

後編である本稿では、アンチや批判を心から嫌う彼ら・彼女らの倫理観、知らない人とも友人であるかのように接するカジュアルなコミュニケーションについて考えたい。

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アンチを許さない・褒めあう倫理観

まずは、TikTokで流行している「変身」に関するシリーズを2つ紹介したい。

●「1秒変身」
https://vt.tiktok.com/U9xvxj/

「加工100から0」
https://vt.tiktok.com/U9fAFk/

前者は、寝癖にパジャマなどまったく身繕いをしていない状態から、メイクやヘアセットによりおしゃれをした状態に一瞬にして変わるという編集動画。後者は、TikTokにある顔面加工機能をすべて100%にした状態から、すべて外した本来の自分の顔に一瞬にして変わるという内容だ。まったく趣旨が逆のシリーズではあるが、共通しているのは「ダサい自分を公開している」という点だ。