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菅首相の強引すぎる「Go To」が危機的事態を招いた…!

田原総一朗×尾崎治夫(2)

「勝負の3週間」に敗北した日本は、いまどう動くべきなのか? 「Go Toキャンペーン」とは何だったのか? ジャーナリスト・田原総一朗氏と東京都医師会会長・尾崎治夫氏の特別対談(「崎」の正式表記は「たつさき」)。

(構成:本郷明美/写真:山本華)

専門家会議を廃止し分科会へ

田原 6月24日に、西村大臣が専門家会議を廃止して分科会にすると発表しました。あのとき、専門家会議の委員から「相談なしに勝手だ」という話があった。なんであんなことをしたんだろう?

尾崎 私にもわかりませんが、専門家会議のときには、安倍首相(当時)と一緒に尾身さんが出たり、立場上いろんな意見を並列でおっしゃっていました。おそらくそれでは都合の悪い面が出てきたので、一つ下の分科会にしようということにしたのではないかと……。

田原 ランクを落としたの? でも座長は同じ尾身さんですね。

尾崎 ランクというか、分科会になり、組織的には西村大臣の下に入った気がするんです。それまでは、政府に対してある程度独立してものを言っていた。

田原総一朗さん(左)と尾崎治夫さん(右)
 

田原 そうか、専門家会議のときは安倍首相と並列だったのが、分科会になって西村大臣の下に入った。どうしてそういうふうにしたんですか?

尾崎 第一波の時は、新型コロナのことがまだまったくわかっていない状態でしたから安倍首相(当時)と専門家会議の間に齟齬が生じていた。そこで、ひとつの組織のなかに組み入れてやっていったほうが、全体の流れとしてうまくいくということじゃないでしょうか。

田原 国民への説明としては、専門家会議は医療専門だったが、分科会は経済の専門家も入れるということでしたね。医療専門から、経済の考えも入れたんだと。

尾崎 たしかに、小林慶一郎さんら経済学者も入っています。けれど、話を聞くと、感染症の専門家に重きが置かれ、経済学者の意見があまり取り入れられないということでした。