【マンガ】デリカシーなし夫の作る「ざんげ飯」が最高すぎる…レシピはどうやって生まれている?

作品から溢れ出る「夫婦愛」

新型コロナウイルスによって、すっかり様変わりしてしまった生活様式。夫婦生活にもさまざまな影響が表れているようだ。

今年の春、緊急事態宣言が発令された後に、東京ガス株式会社都市生活研究所が行った調査によると、20〜70代以上の全ての年代の男女で、新型コロナ拡大前と比べて「家族との会話が増加した」と答え、特に20〜40代の女性を中心に「料理をする時間」も6割近く増えている。

これだけ見れば、コロナ禍によって夫婦で食卓を囲む機会が増加した良いデータのように思えるが…、「その分、衝突する機会も増えた」なんて声も聞こえてくる。

そんな中であるラブコメディマンガが「心温まる」と話題を呼んでいる。こだまはつみさんの『ざんげ飯』だ。

『ざんげ飯』第2話より

この物語は、すぐに地雷を踏んでしまうヤラカシ夫・吉村隆史と、いつもフキゲンだけど夫が大好きな妻・千夏の新婚生活を描いた胸キュンストーリー。毎回、些細なことで千夏の機嫌を損ねさせてしまった隆史が、手料理を振る舞い妻のご機嫌をとるという平身低頭なグルメ漫画になっている。

本作品は「今日真似できる家庭料理」が紹介されているのが大きな魅力だ。近年、人気を集めている「グルメ漫画」だが、毎回違ったレシピを紹介するためには相当な苦労がかかるのではないだろうか。その辺りの本音を著者であるこだまさんに聞いてみた。

 

「毎回取り上げるメニューは、担当編集の方との打ち合わせで決めて、特別な内容でない限りは基本的には実際に作ってみています。

ですが、自分はあまり料理が得意ではなく…。正直全く自信がないので、夫(食品関連の仕事をしています)と、異様に料理が得意な友人という有難い相談先があるため、必ずどちらかにレシピの相談や実際に作ってもらったりするなど、たくさん頼らせてもらっています。

とはいえ、作る手順がちゃんとわからないと漫画も書きにくいので、実際に自分で作ってみて、たくさん失敗もしました。にくまんを作った回の時は、同じ配合なのに混ぜる順番を変えただけで皮の歯応えが全然違ってしまったり、燻製の回は使う鍋やコンロの具合によって思った様に燻されていなかったり、苦労は絶えません。

なので『実際に作ってみました』というお話を聞くと、読んでいただいた喜びに加えて同志を見つけたような感動があります」

作品に登場する『ざんげ飯』からどこか家庭の温かみが感じられるのは、こだまさん夫婦の「愛の賜物」なのかもしれない。

著者紹介

こだまはつみ

2015年、第77回小学館新人コミック大賞の少女漫画部門佳作でデビュー。少女漫画誌で読み切り作品を数作発表。『ざんげ飯』が初連載。好きな食べ物は伊勢うどん。