2020.12.19
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巨人、日本シリーズ「2年で8連敗」のウラにあった意外な「台所事情」

球場問題が根深い
マネックス証券 アクティビスト情報発信チーム, マネクリ

一方、驚くべきことにジャイアンツを含めた読売グループは同社の主要な株主ではありません。つまり、ジャイアンツは東京ドームの収益の要であるにも関わらず、球場の利益は球団に還元されていないのです。

福岡ドームはどうでしょうか。福岡ドームは、もともとホークスのオーナーであったダイエーが「ツインドームシティ構想」として福岡に築いたドームです。同構想の福岡ドームともう一つのドーム、大型ホテル(現在のヒルトン福岡シーホーク)、商業施設を開設するという大きな目標の中で開発されました。

ダイエーはユニードという九州の大手スーパーを傘下に収めるなど九州での事業展開に積極的で、アジアとのアクセスの良さなどから、福岡に力を入れていました。その後、ダイエーの経営悪化などで、これらの福岡事業はダイエーの手を放れます。

この内、球団を買収したのがご存知の通りソフトバンクグループ(9984)です。ソフトバンクはこれら福岡事業のうち、球場のみを球団の傘下としました。商業施設は三菱地所(8802)、ホテルはファンドの所有です。おそらく、ホークスは球団経営において球場は不可分と考えていたのでしょう。

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球場を重視する考えは他の球団も同様です。楽天イーグルスは宮城県営だった宮城球場を球団運営とした上で、ホーム球場としています。この球場で杜の都のファンを味方に球団創設9年目で日本一となりました。その舞台も宮城球場です。

日本ハムファイターズは札幌市が保有し、外郭団体が運営する札幌ドームを本拠地としていましたが、その運営方針に対する反発もあり、球団で運営する「北海道ボールパーク」を開発しています。

「実力のパ」では西武ライオンズも自社の西武ドームを有しています。球団・球場の一体運営は球団経営の王道ということなのでしょう。

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