2020.12.19
# プロ野球 # 投資

巨人、日本シリーズ「2年で8連敗」のウラにあった意外な「台所事情」

球場問題が根深い
マネックス証券 アクティビスト情報発信チーム, マネクリ

この結果に関し、元ジャイアンツ投手の桑田真澄氏が興味深い指摘をしています。ホークスとジャイアンツの差について、桑田氏は「一言で言いますと、豊富な資金力を活かして結果を出したということ」と述べています。

ジャイアンツは選手の年俸を43億円支払っており、12球団中2位のところ、ホークスは65億円で1位だそうなのです。日本プロ野球選手会の調査によると球団別平均年俸でホークスは7,131万円で1位、ジャイアンツは6107万円で2位とのことです。

選手の年俸は推定であるため、ある程度差が出てしまうと思いますが、ホークスとジャイアンツの間で年俸額においても一定の差が開いているように思われます。

「球場問題」が大きなネック

では、どうして両者の資金力にこれだけの差がついてしまうのでしょうか。

日本野球機構が発表している2019年の入場者数はジャイアンツが303万人(1試合4.3万人)、ホークスが266万人(同3.7万人)です。阪神タイガースが309万人(同4.3万人)でトップですが、ジャイアンツの観客動員がホークスを上回っています。

Photo by gettyimages
 

放映権収入やファングッズなどの詳細は不明ですが、ある程度は観客動員数に比例するのでしょうし、そんなに大きな差が出るとは考えにくいように思います。そこで、大きな違いとして浮かび上がったのが「本拠地球場」です。

ご存知の通り、ジャイアンツの本拠地球場は東京ドームで、ホークスは福岡ドーム(福岡PayPayドーム)です。そして、東京ドーム(9681)は上場している単独の事業体であるのに対し、福岡ドームはホークス自身が所有しているのです。

東京ドームはここ10年ほど、毎年100億円近い営業利益を稼ぎ出し、150-200億円の営業キャッシュフローを生む優良企業です。熱海のホテルなど東京ドーム以外のビジネスも手掛けているものの、その収益の9割以上は東京ドーム事業が生んでいます。

SPONSORED