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中国本土資本、さらに遅まきながら動きだした日本勢…ニセコはバブルなのか?

なぜニセコだけが世界リゾートになったのか(2)
新世界「ニセコ金融資本帝国」に観光消滅の苦境から脱するヒントがある。
ニセコ歴20年、金融コンサルタントとして富裕層ビジネスを熟知した著者・高橋克英氏による、新しい地方創生・観光論。バブル崩壊以降、本当にリスクを取ったのは誰だったのか? 『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか 「地方創生」「観光立国」の無残な結末』より毎日連載!>今までの連載はこちら!

中国本土資本も進出

高級コンドミニアムだけではない。ニセコエリア初の大規模商業施設「アルクザカストリート」も誕生予定だ。香港の不動産開発会社メトロポリー・ホールディングス・リミテッドによる、コンドミニアムとホテル、ショッピングモールを備えた複合施設となり、2024年の全計画完成を目指している。

アルクザカストリート(完成イメージ) (出所)メトロポリー・ホールディングス・リミテッド、マリブジャパン
 

事業費は約230億円。ニセコグラン・ヒラフスキー場の南約100mに位置し、敷地面積は約3haもある。200台以上収納の地下駐車場を設け、緩やかな勾配のある約200mの歩行者専用道路の両側に中層棟を計12棟建築し、コンドミニアム168部屋、ホテル126室を設置、下層階には、レストラン、カフェ、ベーカリーだけでなく、アパレル、雑貨、銀行や薬局など60店舗以上の誘致を想定しているという。

ニセコビレッジ周辺では、中国系不動産開発会社「ヴァージニア」が2023年冬の開業を目指し、100室超の高級コンドミニアム1棟と貸別荘5棟を備える大型リゾート「フェザーリゾート・ニセコ」の開発を計画している(北海道新聞2020年8月5日)。中国本土の投資家による大型開発は珍しいという。開発予定地は、約4.2haに及び、ホテルは地上11階地下2階の延べ約2万㎡で、貸別荘5棟はいずれも3階建てとなる見込みだ。総投資は100億円を超えるとみられる。現時点で施設のブランドは未定だが、香港系の高級ホテル運営会社と交渉を進めているという。筆者は、ペニンシュラやマンダリンオリエンタルなどが候補とみている。