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「違法ゲーム実況配信」を行った20代男性に届いた弁護士からの「恐怖のメール」

視聴者数わずか10人…でも関係ない

「見つかるはずがない」

「まさか、こんなおおごとになるなんて……」

冷たい雨がそぼ降る12月某日。東京にある弁護士事務所の一室で、青年はがっくりと肩を落とし、こうつぶやいた。

今回“加害者”となってしまったのは、神奈川県在住の男性会社員・A氏(20代)。

取材を受けるA氏

A氏は今年7月、プレイ動画のアップロード及び生放送の公開禁止が公式発表されていた株式会社イザナギゲームズの『Death Come True』(デスカムトゥルー)を、YouTubeでゲーム実況動画配信し、同社から「著作権の侵害」を問われた。

イザナギゲームズ社の「デスカムトゥルー」公式サイト

イザナギゲームズと連名で、同ゲームのプレイ動画・生放送の公開禁止を発表していた弁護士法人東京フレックス法律事務所・中島博之弁護士は、今回の一件についてこう語る。

「ゲームソフトのリリース前に禁止事項について明言していたことに加え、ゲーム冒頭にもアップロードを許可しない旨の警告文を表示しています。配信者が警告文に気付いて迷いながらも、あえて実行する決断をした音声も入っていましたので、違法であることを理解しながら配信を行ったとして、今回は悪質なケースと判断。加害者の特定、メールでの警告に至りました」

これまで「著作権を侵害している」と判断された動画は、削除されるか、チャンネルの停止処分というケースがほとんど。A氏も「訴訟にまで発展しかねない事態になるとは考えなかった」と話す。

 

「ゲーム冒頭の警告には一瞬怯んだんですが、せっかくライブ配信の準備もできていたし、『まあいいや』とスルーしてしまいました。動画さえ消してしまえば大丈夫だろうと思ったんです。

そもそも僕は今年6月からゲーム実況配信を始めた新参者。視聴者は知り合いだけで、せいぜい10人程度しかいない。収益もないし、こんな目立たない配信者の動画が見つかることはないと高をくくっていた。最悪、見咎められてもアカウント停止くらいで済むはず、くらいにしか考えていませんでした」(A氏)