エッセイ集『世の中と足並みがそろわない』が話題になっているふかわりょうさん

「世の中と足並みがそろわない」すべての人に、ふかわりょうが伝えたいこと

ふかわりょうインタビュー前編

『5時に夢中!』(TOKYO MX)のMCなどで知られるお笑い芸人のふかわりょうのエッセイ集『世の中と足並みがそろわない』(新潮社)が刊行された。発売日に即重版するなど話題だ。

どこにも馴染めない、何にも染まれないと日常的に感じている彼が、世の中と自分の間にある隔たりについて書いている。「隔たリスト」のふかわはこの世界をどのように見ているのだろうか。

(取材・文:ラリー遠田、写真:飯本貴子)

全開に近い形でさらけ出した

——『世の中と足並みがそろわない』を書いたきっかけは?

1月末に新潮社の編集の方から「ちょっと書いてみませんか?」と声をかけていただいたんです。文章を書くことは嫌いではないんですが、私のどの部分を見て何を感じて声をかけてくださったのかわからなかったので、最初は戸惑いました。

でも、そのことで逆に「もう思うがままに書いてみよう」という気持ちになりました。今までは自分をさらけ出すことにすごく抵抗があって。いつか自分の頭の中とか胸の内をすべてさらけ出したいと思いながらも、なかなかその鍵が開かなかったんです。

それが、今回のこの書籍によって全開に近い形でさらけ出せました。具体的に何か言われたわけではないんですけど、編集の方とのやり取りの中で「大丈夫、怖くないから開けてごらん」というように不安を取り除いてもらいました。

 

——では、この本は、ふかわさんの今までのお仕事の中でも特に開いている方なのでしょうか?

一番開いていると思います。さらけ出しているというのが近いですね。細かな部分なんだけど、自分にとってすごく大事な部分だったり、本当に頭の片隅にあったものをバーッと出した感じですね。