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感染者を嗅ぎ分ける「コロナ探知犬」が、ヨーロッパで活躍していた…!

事前テストでの精度は、ほぼ100%

大活躍のコロナ探知犬

世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。一体いつになったら以前のように海外に行けるようになるのか…とやきもきしている人も多いだろう。

そんな中、フィンランド・ヘルシンキのヴァンター国際空港では、2020年9月から、「コロナ探知犬」を使った実証実験が行われている。匂いで新型コロナウイルスの感染者を見つけ出そうというのだ。

この実験は、フィンランド国外から空港に到着した乗客のうち、参加に同意した者だけに対して実施される。参加者は、布で首筋の皮膚を拭き取って、その布を専用の容器に入れる。容器は自動的に別室に送られる。

別室で待機しているコロナ探知犬は、並べられた容器の匂いを嗅いでいき、新型コロナウイルス感染症の匂いを見つけると、吠えたり座り込んだりしてハンドラー(イヌを扱う人)に知らせる。感染の疑いありと見なされた乗客は、通常のPCR検査を受けるように勧められる。一連の実験は数分以内に完了するという。

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ヴァンター国際空港のウェブサイトによれば、ヘルシンキ大学獣医学部が事前に行ったパイロット実験では、ほぼ100%の精度でイヌは新型コロナウイルス感染症の匂いを嗅ぎ分けることができた。通常のPCR法では検出できない、発症前の感染者も見つけ出したという。

気になるのはコロナ探知犬が新型コロナウイルスに感染する可能性だが、ゼロではないものの、低いと考えられている。これまでに、飼い主からペットのイヌに新型コロナウイルスが感染したケースが数例報告されている(感染したイヌはいずれも無症状だった)。しかし、5月に発表された論文によれば、たとえイヌが感染したとしても、イヌの体内ではウイルスはほとんど増殖しないため、イヌから他の動物に感染が広がる可能性はほとんどない。